あぶくま抄・論説

あぶくま抄

即位をことほぐ(10月21日)

 来年の四月から五月のゴールデンウイークは十連休が見込まれる。文具店や書店には、既に来年のカレンダー、手帳が並ぶ。四月二十七日から五月六日まで、休みの赤の文字が連なっているわけではない。 皇太子さまが新天皇に即位される五月一日と、その前後を含む計...[記事全文

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塩屋埼灯台(10月20日)

 いわき市の塩屋埼灯台に、再び多くの人が訪れる。震災で被害を受け、一時閉鎖された。映画や歌の題材にもなり、かつては年間十万人もが来場した。明かりは船の航行を見守り続け、被災地に希望の光を放つ。 歴史や仕組みを紹介する資料展示室を備える。今月から門...[記事全文

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幸田露伴と亀谷坂(10月19日)

 「里遠し いざ露[つゆ]と寝ん 草まくら」。二本松市の亀谷[かめがい]坂に文豪幸田露伴の句碑が立つ。北海道で電信技士として働いていた一八八七(明治二十)年、文学を志し、東京を目指す。 旅の途中、二本松で行き倒れ寸前となった。その時に詠んだ句がペ...[記事全文

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医師の適性とは(10月18日)

 学生寮にまつわる思い出話は、そこで過ごした人なら誰もが持つ。三十年近く前の平成の初めごろ、仙台市にある予備校の男子寮には、いかにも「ぬし」という雰囲気の寮生がいた。 すでに二十歳は超えているようだった。身の上をあまり語ろうとしない。詳しい素性は...[記事全文

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被災地をつなぐ思い(10月17日)

 北海道千歳市の丸駒[まるこま]温泉旅館は雄大な支笏湖[しこつこ]を望む。天然露天風呂のファンが多い。創業百三年を迎えた。三代目の佐々木金治郎さんは富岡町で生まれ、初代が始めた旅館を継いだ。 古里をいつも気に掛けていた。震災と原発事故後は道内に避...[記事全文

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秋のお花見(10月16日)

 郡山市の逢瀬公園近くを流れる逢瀬川沿いで、桜の花が秋風にそよぐ。英国生まれの品種で「アーコレード」と呼ばれる。オオヤマザクラとコヒガンを交配した。花は大きく、やや濃いめのピンク色が美しい。 母国での開花は春だが、日本では春と秋に花を付ける。地元...[記事全文

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希望をつなぐ(10月15日)

 鳥取県や島根県などの日本海側を抜けるJR山陰線に、普段は通らない貨物列車が走った。JR貨物が、西日本豪雨の後に設けた臨時便だった。物流を途絶させない。鉄道マンの意地と情熱がこもる。 北海道や首都圏と、九州を結ぶ貨物便は瀬戸内海に沿う山陽線を使う...[記事全文

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高寺山の伝説(10月14日)

 会津坂下町の西側にある高寺山[たかでらやま](四〇二メートル)には、埋蔵金が隠されていると語り継がれてきた。在りかを示す暗号なのか、こんな歌が地元に伝わる。「立てば前 座れば後ろ 黄金千杯 朱千杯 みつばうつぎの下にある」。 六世紀半ばに仏教が...[記事全文

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あべたま(10月13日)

 大人への階段を上る三歳牝馬[ひんば]が覇を競う。中央競馬の大レース「秋華賞」は十四日に迫った。アーモンドアイが三冠の偉業達成を懸けて臨む。桜花賞、オークスと二つの乙女の限定レースを制している。 シルクレーシングという会社がこの馬を持つ。伊達市霊...[記事全文

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コーヒーの新年(10月12日)

 コーヒー豆の取引は国際協定により、多くの国で十月から新しい一年に入った。一日以降に収穫した豆は「ニュークロップ」と呼ばれ、新豆を指す。 温かいコーヒーが恋しくなる季節を迎えた。インスタントや缶、ペットボトルで楽しめる。焙煎[ばいせん]した豆を紙...[記事全文

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