あぶくま抄・論説

あぶくま抄

悲しみの花束(12月18日)

 電柱の傍らに、花束が供えられている。福島市郊外の幹線道路で交通事故が起き、若い命が失われた。手向けられる花は絶えない。冷たい北風を浴びる。揺れる姿が悲しみを誘う。 県内で交通死亡事故が相次ぐ。十二月に入り、四人が亡くなった。十六日現在で一月から...[記事全文

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初飛行から115年(12月17日)

 米国のライト兄弟は一九〇三(明治三十六)年十二月十七日、エンジン付きの機体で初飛行に成功した。百十五年がたった。この間、空を飛ぶ機械の技術は、驚くほどに進んだ。 二人が生み出した「ライトフライヤー号」は挑戦四回目に五十九秒、宙に浮いた。距離は二...[記事全文

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ゲレンデに出掛けよう!(12月16日)

 スキーやスノーボードの愛好者にとって待ち望んだ季節が訪れた。十日に猪苗代町のスキー場が県内で最も早く営業を始め、今週末も各地で増えた。 本県の冬の観光にとって雪は欠かせない。県とスキー場の関係者は「若い人に素晴らしさを知ってほしい」と勧める。二...[記事全文

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あおり運転判決(12月15日)

 福島市内のカー用品店で、店員が複雑な表情で語る。「あの事件以来、ドライブレコーダーは販売が右肩上がりです」。東名高速道路のあおり運転で夫婦が死亡した「あの事件」。横浜地裁は十四日、被告に懲役十八年を言い渡した。 駐車の仕方を注意された被告が一家...[記事全文

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小室青年を支えた人々(12月14日)

 暮らしが豊かでなくとも困っている人に手を差し伸べる。それを当たり前と思う人たちがいた。社会学者の小室直樹さん(故人)は、そんな人々に囲まれていた。一九八〇(昭和五十五)年、「ソビエト帝国の崩壊」を著し、ソ連の最後を予言した。 柳津町で育ち、終戦...[記事全文

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地産地消で復興発信(12月13日)

 郡山市の公用車に燃料電池車(FCV)がある。水素と空気中の酸素の化学反応で電気を作り、モーターの力で動く。「静かで乗り心地がいい」「走りが滑らか」。試乗会に参加した市民の評判は高い。 走行中に二酸化炭素(CO2)を出さない。市役所は国の補助を受...[記事全文

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ホタル舞う喜多方(12月12日)

 喜多方市で、仲間と共にホタルの保護に取り組んだ男性が十一月下旬、亡くなった。関本亨二[きょうじ]さん、八十一歳。十五年前に「ホタル夢づくり会」をつくった。先頭に立ち、活動した。 喜多方はホタルと縁が深い。二〇〇六(平成十八)年、市の昆虫に定めら...[記事全文

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ニットのまちの絵本(12月11日)

 伊達市を題材にした絵本に「すてきなニットやさん」(アリエスブックス刊)がある。男の子と女の子が店を開き、訪れる動物に弁当袋や装飾品、衣装を編んであげる。心温まる物語が季節に合わせて進む。 保原高美術部の生徒十九人が、昨年春から約一年半かけて仕上...[記事全文

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今年の一皿(12月9日)

 福島市のスーパーで缶詰コーナーをのぞいた。サバの水煮が消えていた。そのまま食べるのにも、料理に使うのにも勝手がいい。「健康効果が期待できる」とテレビや雑誌で盛んに取り上げられたためとみられる。人気は今も続く。 「ぐるなび総研」(東京都)は毎年、...[記事全文

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山本五十六と真珠湾(12月8日)

 旧日本海軍の航空機が米軍艦隊を次々に攻撃した。日本時間の一九四一(昭和十六)年十二月八日。ハワイ真珠湾は炎と黒煙に包まれた。戦火は太平洋に広がった。 指揮を執ったのは連合艦隊司令長官の山本五十六だった。元々、米英との戦争に反対し、短期決戦と早期...[記事全文

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