あぶくま抄・論説

あぶくま抄

誕生と出会い(3月28日)

 初めて出会った相手が直感的に素晴らしいと分かることをハンガリー語で「シンパティクシュ」と表現するそうだ(創元社刊、エラ・フランシス・サンダース著「翻訳できない世界のことば」)。論理を超え愛し、受け入れる。出生の直後にわが子と対面した親の心情に近いかもし...[記事全文

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満開の笑顔(3月27日)

 6年前のちょうど今頃、郡山市のビッグパレットふくしまは県内で最大規模の避難所になっていた。富岡町、川内村を中心に2000人を超える人たちが段ボールで仕切られただけの空間で避難生活を強いられていた。 床が冷たくて困っている、という声を聞いた。段ボ...[記事全文

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新たな生きがい(3月26日)

 「まさか、自分が…」。県北地方に住む70代前半の男性はがんと診断され、胃の全摘出が決まった。2月の吹雪の日、家族に見送られ、手を振りながら手術室に入った。笑顔とは裏腹に心は沈んでいた。 生まれたのは戦時中だ。高校卒業後に就職し、懸命に働いた。高...[記事全文

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緑から感じよう(3月25日)

 緑がまぶしい。福島市のとうほう・みんなのスタジアム(あづま陸上競技場)で芝の張り替えが終わった。傷んでも回復が早い天然の西洋芝にしたため、状態が年間を通して安定する。あすのサッカーJ3福島ユナイテッドFCのホーム開幕戦が、張り替え後最初の公式戦となる。...[記事全文

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不来方高の歌声(3月24日)

 ♪あなたに逢えてよかった あの鐘を鳴らすのはあなた-。福島市音楽堂の庭で小さな「コンサート」が開かれた。岩手県立不来方[こずかた]高の生徒たちが歌う明るいハーモニーが響いた。 声楽アンサンブルコンテスト全国大会の出演を終えた後の出来事だ。食事を...[記事全文

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レイライン(3月23日)

 神社仏閣や山など信仰を集めてきた聖地の絶妙な配置を、「レイライン」と呼んでロマンを楽しむ向きがある。いわき観光まちづくりビューローは2年間にわたり、市内の約100カ所で調査を重ねてきた。 平安時代の高僧徳一[とくいつ]が観音像を祭ったとされる勿...[記事全文

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雄蜂(3月22日)

 遠隔操作や自動制御で飛行する無人の航空機を総称して「ドローン」と呼ぶ。英語で「雄蜂」を意味する。「ブーン」という羽音を立てながら飛び回る姿を思い浮かべればうなずける。 田村市と慶応大がドローンの利活用に関する連携協定を結んで3カ月がたった。市内...[記事全文

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学校はなくなっても(3月21日)

 元気に校庭で遊ぶ子どもたちを温かい目で見守る。登下校で擦れ違うたびに笑顔であいさつを交わす…。県内でも少子高齢化が進むなか、地域住民にとって小学生は宝であり、活力の源だ。 県教委によると、今月末で県内の小学校9校が廃校になる。このうち伊達市梁川...[記事全文

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締めの名物(3月20日)

 ある夜の繁華街。大きな花束を腕に抱えたサラリーマン風の若い男性が目に付いた。同僚たちの見送りを受け、顔を上気させて立ち去る姿は少し照れくさそうだ。ちまたは歓送迎会シーズン真っ盛り。 「福島市には飲んだ後に食べる締めの名物がない」。居酒屋で中年男...[記事全文

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白河版オペラ(3月19日)

 「オペラの語源は『仕事』や『作品』。私たちの身近にあるものです」。白河市の白河文化交流館コミネス館長の志賀野桂一さんは解説する。 コミネスで20日に行われる白河版オペラ「魔笛」公演を前に、構成・演出の志賀野さんと、脚本を手掛けた小山高生さんが対...[記事全文

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