あぶくま抄・論説

あぶくま抄

格闘技の奥義(6月22日)

 「世紀の一戦」とうたわれた異種格闘技戦がある。42年前の6月、プロレスラーのアントニオ猪木さんとボクシングの故モハメド・アリさんが戦った。往年のファンなら誰もが覚えている。 梅雨の日本列島は試合前から軽い興奮に包まれ、県内でテレビ中継された。し...[記事全文

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24番目の選手(6月21日)

 こんなにうれしい結果を予想した人は、どれだけいただろうか。サッカーのワールドカップ(W杯)ロシア大会で、日本はコロンビアから金星を挙げた。いわき市のいわきFCパークでは多くのファンが、躍動する姿に熱狂した。 開始直後、一気に流れを引き寄せた。ゴ...[記事全文

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牛乳を初めて飲んだ人(6月20日)

 1870(明治3)年、現在の福島市の乳飲み子が米国製の缶入りミルクを飲み始めた。「牛の乳を口にしたら角が生える」と大真面目に恐れられていた時代だった。母乳不足のためとはいえ、両親は相当な覚悟を持って与えたという。 乳児は甚野栄太郎という人だった...[記事全文

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テレサ・テンの古里(6月19日)

 三島町の宮下温泉ふるさと荘の2階に客室「まんさく」がある。畳敷きで落ち着いた雰囲気が漂う。窓を開けると只見川の絶景が飛び込む。旅人の感動が最高潮に達する。「アジアの歌姫」といわれた歌手の故テレサ・テンさんも眺めたと思うと、なおさらである。 日本...[記事全文

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巣立ちの季節(6月18日)

 どこか動きがぎこちない。電線で羽を休めていてもフラフラとぐらつき、危なっかしい。飛び立つ時も羽を数回ばたつかせた後、意を決したように宙に出る。どうやら巣立ったばかりらしい。生まれたばかりのツバメが一本立ちする季節が、県内に巡ってきた。 福島市の...[記事全文

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感謝の気持ち(6月17日)

 飲食や紳士服などの店は17日、お父さんが主役の舞台となる。県内各地でも「父の日」らしい光景が繰り広げられる。「母の日」に比べると認知度は低い。それでも感謝される数少ない日となる。ひそかに期待してしまう。 もともとアメリカで始まった。日本では百貨...[記事全文

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共存に知恵を(6月16日)

 白河地方はブロッコリーやトマト、キュウリの産地として知られる。今まさに出荷の最盛期に入った。サラダや炒め物の具材として用いられ、家庭の食卓は彩りを増す。 ブロッコリーは県内生産量の約7割を占める。ビタミンや食物繊維、鉄分が多い。「お肌をきれいに...[記事全文

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和菓子の日(6月15日)

 夏目漱石は大の甘党で知られる。作品の中にも菓子好きがうかがえる。「草枕」の一節で羊羹[ようかん]を「あの肌合が滑らかに、緻密に、しかも半透明に光線を受ける具合は、どう見ても一個の美術品だ」と描写した。 城下町の二本松市は老舗の和菓子店が多い。旧...[記事全文

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「万引き家族」と虐待(6月14日)

 是枝[これえだ]裕和監督の「万引き家族」が県内でも封切られた。カンヌ国際映画祭で、日本作品として21年ぶりの最高賞「パルムドール」を受賞した。話題作とあってか、郡山市の映画館には初日から行列ができた。 一人身の老人宅で暮らす家族を描く。家族とい...[記事全文

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図書館の匂い(6月13日)

 喜多方市立図書館で6月末、若い世代に活字に親しんでもらう催しが始まる。「たなばたフェスタ」と銘打つ。絵本作りや折り紙教室、映画上映会を繰り広げる。 図書館は1972(昭和47)年、現在地に開館した。年平均3万人ほどの利用者があった。最近は活字離...[記事全文

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