あぶくま抄・論説

あぶくま抄

馬事公苑の新発想(9月22日)

 美しい自然林に囲まれた南相馬市郊外の馬事公苑[こうえん]に九月八日、約三百台の大型二輪車が並んだ。全国のバイク乗りが「シーサイド・サンin南相馬」に集った。広場にはテントが立ち、特設舞台では音楽が鳴り響く。 始まりは海辺周辺を会場にした催しだっ...[記事全文

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心ない番組(9月21日)

 東日本大震災と東京電力福島第一原発事故から七年半がたっても、福島への心ない言葉がネットから流れる。先日、有料番組に浜通りの被災地域が登場した。 「もう安全かどうか見たい」と、海外の記者が外国人向けのツアーに参加する。富岡町や大熊町、浪江町などを...[記事全文

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重陽の芸術祭(9月20日)

 酒に菊を浮かべ長寿を祈る。九月九日の「重陽[ちょうよう]」の節句にちなんだ芸術祭が二本松市で始まった。日本最大の規模を誇る菊人形と、日本酒の蔵元を多く抱えていることから誕生した。二年前から秋の恒例行事となった。 先陣を切り「蔵カフェ千の花」の築...[記事全文

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富岡町劇民(9月19日)

 県外から富岡町を訪れた人は街中のさら地の多さに息をのむ。かつては商店や住まいが立ち並んでいた。NPO法人3・11を語る会は震災と原発事故を伝える。会員が語り掛けた。「少しずつでも元気のある富岡に戻していきたい」。 町には一万六千人ほどが住んでい...[記事全文

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原則と現実(9月18日)

 過熱気味の競争に国が歯止めをかける。ふるさと納税は大きな曲がり角に差し掛かった。返礼品の金額が寄付額の三割を超えたり、地場産品以外を贈ったりする市町村に寄付をしても所得税、住民税が優遇されなくなる。県内でも十二市町村に影響する。 始まって今年で...[記事全文

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夜間中学の校歌(9月17日)

 福島市の福島駅前自主夜間中学にはさまざまな人が教壇に立つ。元教員や元官僚、薬剤師、主婦、農家…。ある音楽家が興味を持った。福島市育ちの大友良英[よしひで]さんだった。雑誌の記事で知った。現在、音楽の授業を担当する。 生徒から「校歌をつくってほし...[記事全文

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覆面バンドの叫び(9月16日)

 昭和が終わる頃、四人組の覆面ロックバンド「ザ・タイマーズ」は現れた。工事現場のヘルメットをかぶり、「偉人のうた」を叫ぶ。♪もしも僕が偉くなったなら 偉い人だけとつるんだりしないさ-。 政治家や大企業の振る舞いに厳しい目を向けた。庶民の感覚とかけ...[記事全文

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電気を送る責任と負担(9月15日)

 秋の深まりとともに、北の大地の冷え込みは進む。北海道稚内市内で去る十一日、早くも氷点下を観測した。これからの季節は暖房に使われる電気の量が増す。 最大震度7の地震によって、広域で規模の大きい停電に見舞われた。ほぼ復旧し、明かりが戻ってきた。ただ...[記事全文

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「そば部」の挑戦(9月14日)

 喜多方市の旧市内で月に一回だけ、のれんを掲げる手打ちそばの店がある。蔵造りで、一杯五百円の「ざる」のみ。毎回七十食ほどを出す。山都町の耶麻農高の「そば部」がチャレンジショップとして、年内限定で七月に開店した。 高校生が栽培した山都産を使う。生徒...[記事全文

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歌姫の福島への思い(9月13日)

 開演時間になっても幕が開かない。五分遅れで前奏が流れ、力強い歌声が会場を包む。二曲歌い終えて、突然、声を詰まらせ涙を浮かべた。前日の公演で喉を痛め、開演するかを直前までスタッフと相談したことを打ち明けた。 福島市で八月下旬に開いたコンサートで、...[記事全文

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