あぶくま抄・論説

あぶくま抄

救えた命(2月17日)

 明るくて、心優しく、元気いっぱいだった。生き生きとした瞳の輝きは、意志の強さも感じさせる。小学四年だった。写真の中の笑顔はもう、ない。千葉県野田市の女の子が父親から虐待を受け、亡くなった。 母親も夫からドメスティックバイオレンスを受けた。警察の...[記事全文

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祈願難民(2月16日)

 御利益[ごりやく]を求め、どこへ行こうか。初詣は行列のできる神社、受験合格のお祈りは遠路もいとわない。自宅近くの鎮守の森は遠慮してしまう。元NHKアナウンサーの宮田修さんはこのような参拝客を「祈願難民」と呼ぶ。福島放送局にも勤務し、今は千葉県の熊野神社...[記事全文

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考古学の目覚め(2月15日)

 中島村の小中学生が黒光りした鉄製のよろいを身に着ける。「ちょっときついかな。結構、重たくて動きにくい」。高さ約四十センチ、重さ約五キロを実感する。 三角板鋲留短甲[さんかくいたびょうどめたんこう]の復元品が二月四日に各学校を巡回した。今は村生涯...[記事全文

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デザインと福祉(2月14日)

 独特の色使いのポスターや、しゃれたデザインの張り子が並ぶ。郡山市朝日の飲食店「バール・イルチェントロ」の店内を彩る。「イタリアの知的障害者の作品です」。店員の説明に、客は感心しながら見入る。 展示会は三月十日まで猪苗代町のはじまりの美術館でも同...[記事全文

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西会津高生の商品開発(2月13日)

 会津地方に伝わる農作業着に「猿袴」がある。さるばかま、さるっぱかま、さっかま、さっぱかま…。地域によって、さまざまな読み方が残る。かつては多くの農家が愛用していた。お尻の部分はゆとりがある。足回りは細く動きやすい。 西会津町の「西高魅力発信隊」...[記事全文

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あきらめない(2月11日)

 二十年前、バリアフリーという言葉はまだ一般的でなかった。伊達市梁川町の民家で、車椅子の男性は取材に対してはっきりと答えた。「重度の障害者でも、その気になれば海外旅行はできる」。話に思わず引き込まれた。 男性は佐藤孝浩さん。一九八九(平成元)年、...[記事全文

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思い出紡いだ信夫山(2月10日)

 埼玉県で暮らす専門学校二年の女子学生は、旅行のため飛行機に乗った。東京の羽田空港から北海道に向かう。雲はなかった。離陸して二十分ほどで、盆地の真ん中に小島のような形を見つけた。信夫山と、すぐに分かった。 福島市で育った。四月から都内の会社に勤め...[記事全文

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厄年と洗剤(2月9日)

 厄年[やくどし]を迎えた人が年齢の数の食器用洗剤をそろえ、親類や知人に贈る風習がある。福島市をはじめとした県北地方などでは、今頃の時期によくみられる。「厄を洗い流して」と願いを込める。 特設のコーナーを設ける店がある。「お歳暮」「お中元」と同じ...[記事全文

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理科室の好きな少年(2月8日)

 いわき市に生まれた少年は小学校の理科室にたびたび駆け込んだ。教師に勧められ、子どもでも作れるラジオを組み立てる。聞いたことのない海外の言葉に触れるのが楽しい。ものづくりのとりこになった。 高校を卒業し、大手電機メーカー系の企業に勤めた。肩掛け式...[記事全文

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伊達のおにぎり(2月7日)

 従業員向けの「まかない飯」から人気のおにぎりが生まれた。大粒の鶏モモ肉を甘めのたれで煮る。ご飯を麺つゆで炊いて、具が見えるように包み込む。かむほどに、うま味が広がる。 伊達市梁川町のまちの駅やながわが活気づく。伊達物産の「肉ゴロッとおにぎり」を...[記事全文

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