あぶくま抄・論説

あぶくま抄

必ず戻ってきます(2月21日)

 日本競泳界のエース池江璃花子[いけえりかこ]選手に応援の言葉が届く。白血病を打ち明けた。笑顔をまた見せてくれると誰もが信じる。じっくりと治療に専念することを願う。 助けたいとの思いは県内にも広がる。福島市の県赤十字血液センターによると、県民の骨...[記事全文

カテゴリー:あぶくま抄

浪江町民つなぐカフェ(2月20日)

 安達太良山と、浪江の請戸港を描いた絵が並ぶ。人々は、知人の消息や日頃の出来事を語り合う。二本松市油井にあるカフェ「OBRI(オブリ)」に、浪江町民が集う。近くに住む町民や地元の市民が訪れる。懐かしい顔に心を開く。 特定非営利法人コーヒータイムが...[記事全文

カテゴリー:あぶくま抄

火の車(2月19日)

 いわき市出身の詩人草野心平は居酒屋「火[ひ]の車[くるま]」を営み、厨房[ちゅうぼう]に立った。一九五二(昭和二十七)年、東京都文京区に構えた。三年余りで新宿区に移る。ピーナツは「ぴい」、冷ややっこは「白」…。作家らしい命名の品書きは話題を呼び、常連客...[記事全文

カテゴリー:あぶくま抄

地域の孫(2月18日)

 どうすれば社員のやる気を引き出せるか。経営者は悩む。自ら考えて行動し、周りを幸せにできる人になってほしい-。福島市にある「アポロガス」の篠木雄司社長はそんな思いを抱く。新入社員が研修でラジオ番組の進行役を務めたり、催しで着ぐるみに入ったりする。...[記事全文

カテゴリー:あぶくま抄

救えた命(2月17日)

 明るくて、心優しく、元気いっぱいだった。生き生きとした瞳の輝きは、意志の強さも感じさせる。小学四年だった。写真の中の笑顔はもう、ない。千葉県野田市の女の子が父親から虐待を受け、亡くなった。 母親も夫からドメスティックバイオレンスを受けた。警察の...[記事全文

カテゴリー:あぶくま抄

祈願難民(2月16日)

 御利益[ごりやく]を求め、どこへ行こうか。初詣は行列のできる神社、受験合格のお祈りは遠路もいとわない。自宅近くの鎮守の森は遠慮してしまう。元NHKアナウンサーの宮田修さんはこのような参拝客を「祈願難民」と呼ぶ。福島放送局にも勤務し、今は千葉県の熊野神社...[記事全文

カテゴリー:あぶくま抄

考古学の目覚め(2月15日)

 中島村の小中学生が黒光りした鉄製のよろいを身に着ける。「ちょっときついかな。結構、重たくて動きにくい」。高さ約四十センチ、重さ約五キロを実感する。 三角板鋲留短甲[さんかくいたびょうどめたんこう]の復元品が二月四日に各学校を巡回した。今は村生涯...[記事全文

カテゴリー:あぶくま抄

デザインと福祉(2月14日)

 独特の色使いのポスターや、しゃれたデザインの張り子が並ぶ。郡山市朝日の飲食店「バール・イルチェントロ」の店内を彩る。「イタリアの知的障害者の作品です」。店員の説明に、客は感心しながら見入る。 展示会は三月十日まで猪苗代町のはじまりの美術館でも同...[記事全文

カテゴリー:あぶくま抄

西会津高生の商品開発(2月13日)

 会津地方に伝わる農作業着に「猿袴」がある。さるばかま、さるっぱかま、さっかま、さっぱかま…。地域によって、さまざまな読み方が残る。かつては多くの農家が愛用していた。お尻の部分はゆとりがある。足回りは細く動きやすい。 西会津町の「西高魅力発信隊」...[記事全文

カテゴリー:あぶくま抄

あきらめない(2月11日)

 二十年前、バリアフリーという言葉はまだ一般的でなかった。伊達市梁川町の民家で、車椅子の男性は取材に対してはっきりと答えた。「重度の障害者でも、その気になれば海外旅行はできる」。話に思わず引き込まれた。 男性は佐藤孝浩さん。一九八九(平成元)年、...[記事全文

カテゴリー:あぶくま抄