あぶくま抄・論説

あぶくま抄

応援上映(1月4日)

 エレキギターや力強い歌声が映画館内に響きわたる。スクリーンに向かって観客が声援を送り、手拍子を打つ。「応援上映」と呼ばれる。昨年十一月初めに封切られた「ボヘミアン・ラプソディ」で、ひときわ注目を集めた。 英ロックバンド「クイーン」のボーカル、フ...[記事全文

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次の時代に(1月3日)

 女性は居住まいを正し、よく通る声で語り始めた。「私の中では、戊辰戦争は終わっていません」。四月に米寿を迎える。曽祖父から聞いた戦禍を記憶にとどめる。先祖が西軍(新政府軍)と戦った。巻き添えとなった庶民の悲話も多い。 家に伝わる史料を公にしたもの...[記事全文

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平成最後の新年参賀(1月1日)

 新年と天皇誕生日の一般参賀の日、皇居の宮殿前の東庭は日の丸の小旗を手にした人で埋まる。JR東京駅から一キロほど歩けば会場に着く。誰でも入場でき、大勢が詰め掛ける。 天皇、皇后両陛下はベランダから参賀者に手を振り続けられる。「自分の方を見てくれた...[記事全文

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悔恨の砂丘を越えて(12月31日)

 日記は最後のページを迎えた。三百六十五日目、何をつづるか、悩みつつ、思いを巡らす。きのうまでを振り返り、一年をまとめようか。 孫が高校や大学に合格した。子どもが望み通りの仕事に就く。父や母と久しぶりに遠出の旅をする。うれしい出来事や楽しい思い出...[記事全文

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宝を掘り起こし、磨く(12月30日)

 春の名所に、冬も光を当てる。二本松市針道の紅しだれ桜「中島の地蔵桜」は三十一日から一月三日にかけて夜、ライトアップされる。話題をつくり、地域に人を呼ぶ。地元の守る会がお膳立てした。 樹齢二百年とみられる桜は、松に隠れるようにひっそりと立っていた...[記事全文

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サルビアの道に聖火を(12月29日)

 シクラメンやポインセチアが、師走の街角を彩る。旬の美しさに加えて、須賀川市で今、季節外れのサルビアを待ち焦がれる思いが人々に広がる。 来年と東京五輪のある二〇二〇年、市民ぐるみで中心街の目抜き通りに咲かせる。開幕に先立つ聖火リレーなどをもり立て...[記事全文

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川柳が映し出すこの1年(12月28日)

 役所や多くの企業は二十八日、仕事納めを迎える。本紙に寄せられた時事川柳で、この一年をたどる。〈七年目もうとまだとがせめぎ合い〉震災からの復興は道半ばが続く。 揺れと津波と原発事故の記憶が薄れない中、今年も全国で豪雨、台風、地震が相次いだ。〈忘れ...[記事全文

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応援に行こう(12月27日)

 バレーボールのVリーグ女子一部に「デンソーエアリービーズ」が参戦している。本県を第二の本拠地に据える。名は「活発なミツバチたち」を意味する。東のリーグで二位につけ、優勝戦線に加わる。 バレー部はデンソーの数ある拠点の中でも、愛知県西尾市の西尾製...[記事全文

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日本人とクジラ(12月26日)

 寡黙な中高年のタクシー運転手と会話するには「クジラを食べたことがありますか」と聞くことだ-。小野町出身で東京農大名誉教授の小泉武夫さんが「鯨[げい]は国を助く」(小学館刊)に記す。戦後の人気食材の思い出を進んで話してくれるらしい。 政府は二十六...[記事全文

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住警器マンの思い(12月25日)

 双葉地方広域消防本部の広報キャラクター「火災予防戦士 住警器マン」は住宅用警報器の普及を担う。設置を促すため、さまざまな活動に励む。最近、特に力が入る。新聞で連日、火災が報じられる。「警報器はなかった」のくだりに胸が締め付けられる。 二〇一一(...[記事全文

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