あぶくま抄・論説

あぶくま抄

小さな木の実(10月25日)

 ♪ちいさな手のひらにひとつ古ぼけた木[こ]の実[み]にぎりしめ-。「小さな木の実」は情感あふれる旋律の秋の歌である。自分がいなくなっても負けずに強く生きてゆけ、と父は子に願う。NHK「みんなのうた」で親しまれ、愛される。 三春町に住む男性はこの...[記事全文

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十五の春の試練(10月24日)

 来年春の福島高の入学定員が減る。しかも一学級分だという。入試まで、あと数カ月しかない。受験を控えた中学生や保護者に波紋が広がる。 一学年当たりの学級数は八から七となり、生徒数は四十人少なくなる。地域の基幹とされる学校の定員が減れば、影響はその高...[記事全文

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神様になった会津人(10月23日)

 明治時代、ある会津人は裏表のない発言と行動で北海道日高地方の未来を切り開いた。少年期に戊辰戦争を経験した西忠義[にしただよし]だった。若松県職員から警視庁に抜てきされ、さらに北海道の浦河[うらかわ]支庁長となる。襟裳岬[えりもみさき]から北西に広がる管...[記事全文

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チコちゃん(10月22日)

 チコちゃんは、いつ叫ぶのか。テレビの前で、多くの人が待つ。「ボーっと生きてんじゃねーよ!」。クイズの答えが誤りだったのが、決めぜりふで分かる。 雑学番組「チコちゃんに叱られる!」に登場する。NHK総合テレビで金曜日の夜に放送し、翌土曜日の朝に再...[記事全文

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即位をことほぐ(10月21日)

 来年の四月から五月のゴールデンウイークは十連休が見込まれる。文具店や書店には、既に来年のカレンダー、手帳が並ぶ。四月二十七日から五月六日まで、休みの赤の文字が連なっているわけではない。 皇太子さまが新天皇に即位される五月一日と、その前後を含む計...[記事全文

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塩屋埼灯台(10月20日)

 いわき市の塩屋埼灯台に、再び多くの人が訪れる。震災で被害を受け、一時閉鎖された。映画や歌の題材にもなり、かつては年間十万人もが来場した。明かりは船の航行を見守り続け、被災地に希望の光を放つ。 歴史や仕組みを紹介する資料展示室を備える。今月から門...[記事全文

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幸田露伴と亀谷坂(10月19日)

 「里遠し いざ露[つゆ]と寝ん 草まくら」。二本松市の亀谷[かめがい]坂に文豪幸田露伴の句碑が立つ。北海道で電信技士として働いていた一八八七(明治二十)年、文学を志し、東京を目指す。 旅の途中、二本松で行き倒れ寸前となった。その時に詠んだ句がペ...[記事全文

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医師の適性とは(10月18日)

 学生寮にまつわる思い出話は、そこで過ごした人なら誰もが持つ。三十年近く前の平成の初めごろ、仙台市にある予備校の男子寮には、いかにも「ぬし」という雰囲気の寮生がいた。 すでに二十歳は超えているようだった。身の上をあまり語ろうとしない。詳しい素性は...[記事全文

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被災地をつなぐ思い(10月17日)

 北海道千歳市の丸駒[まるこま]温泉旅館は雄大な支笏湖[しこつこ]を望む。天然露天風呂のファンが多い。創業百三年を迎えた。三代目の佐々木金治郎さんは富岡町で生まれ、初代が始めた旅館を継いだ。 古里をいつも気に掛けていた。震災と原発事故後は道内に避...[記事全文

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秋のお花見(10月16日)

 郡山市の逢瀬公園近くを流れる逢瀬川沿いで、桜の花が秋風にそよぐ。英国生まれの品種で「アーコレード」と呼ばれる。オオヤマザクラとコヒガンを交配した。花は大きく、やや濃いめのピンク色が美しい。 母国での開花は春だが、日本では春と秋に花を付ける。地元...[記事全文

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