あぶくま抄・論説

あぶくま抄

政治家と歴史(10月3日)

 首相官邸のホームページに歴代の首相の出身地(原則として戦前は出生地、戦後は選挙区)が記されている。都道府県で山口県が最も多い。 伊藤博文[いとうひろぶみ]、山県有朋[やまがたありとも]、桂太郎[かつらたろう]、寺内正毅[てらうちまさたけ]、田中...[記事全文

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寄り添う力(10月2日)

 連続テレビ小説「半分、青い。」の放送が九月二十九日に終わった。ヒロイン鈴愛[すずめ]の半生を描いた。漫画家になったかと思えば、郷里岐阜の郷土食、五平餅の屋台を引く。扇風機の開発にも挑む。次々と訪れる人生の転機を、テレビの前でハラハラして見守った。[記事全文

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広野のバナナ(10月1日)

 暮らしに一番身近な果物はバナナだろうか。小学校の遠足に菓子代わりに持たされた。高校時代の昼食は特大の弁当と一本が定番だった。昼休み前に弁当を平らげた日の午後、空腹を満たした。多くの人がさまざまな思い出を持つ。 日本バナナ輸入組合(東京)は六月、...[記事全文

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峠(9月30日)

 「破軍星[はぐんせい]」と「五間梯子[ごけんばしご]」の旗が、会津若松市の秋空に翻った。庄内藩(山形県)二番大隊と長岡藩(新潟県)の印である。会津藩と共に、戊辰戦争で戦った。百五十年の絆をつないで先週、関係者が会津まつりに参陣した。 庄内藩は鶴...[記事全文

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ご当地キャラと会おう(9月29日)

 愛嬌[あいきょう]のある姿と立ち居振る舞いが笑みを誘う。握手を求められ、決めポーズで写真撮影に応じる。ご当地キャラクターは子どもたちの人気を一身に集める。 二十九、三十の両日、白河市にご当地ヒーローも含めた全国各地の約百四十体が勢ぞろいする。「...[記事全文

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紅葉の羽鳥湖に行こう(9月28日)

 もうすぐ紅葉の季節を迎える。景勝地の一つ、天栄村の羽鳥湖高原も少しずつ衣替えを始めている。猛暑の年は、いい色づきが見込めるそうだ。一段と鮮やかさを増した眺めが待ち遠しい。 十月二十日、湖畔は恒例の「健康ウオーク」でにぎわう。十一年目に入る。新た...[記事全文

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汽笛が響く(9月27日)

 昭和三十年代、猪苗代町の沼尻軽便鉄道沿線の中学生は「軽便道[けいべんみち]デート」に胸をときめかせた。放課後に男子生徒が「一緒に帰ろう」と意中の子を誘う。いい返事をもらったが、二人で下校する姿は恥ずかしくて見られたくない。通学路から少し離れた線路上を歩...[記事全文

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すてきな男女の条件(9月26日)

 すてきな男女になるための三つの条件とは何か。ともに一番は「プラス思考」だという。化粧品会社の元女性役員が郡山市で講演した。 愚痴や不満、人の悪口を言ってばかりいると、縦じわができて表情が曇る。前向きになるには自分の長所を見つけて自信を持つことだ...[記事全文

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幻の果実(9月25日)

 詩人の谷川俊太郎さんに「ポポー」という随筆がある。果実の一種で、園芸趣味の伯父が育てていた。「黄色いねっとりとした独特な香りのある果肉を、さじですくって食べるのである」と記す(新潮文庫「ひとり暮らし」所収)。 名のある詩人が取り上げるほどなのに...[記事全文

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吾妻山(9月24日)

 一八九三(明治二十六)年六月七日、吾妻山が噴火した。翌日の福島民報は「黒煙空を漲[みなぎ]り、見るゝ吾妻小富士の全面を覆い一体の黒煙遠く東南にたなびく」と伝える。付近の被害状況などを調査していた技師ら二人が犠牲になった。 十五日、吾妻山の警戒レ...[記事全文

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