あぶくま抄・論説

あぶくま抄

広野のバナナ(10月1日)

 暮らしに一番身近な果物はバナナだろうか。小学校の遠足に菓子代わりに持たされた。高校時代の昼食は特大の弁当と一本が定番だった。昼休み前に弁当を平らげた日の午後、空腹を満たした。多くの人がさまざまな思い出を持つ。 日本バナナ輸入組合(東京)は六月、...[記事全文

カテゴリー:あぶくま抄

峠(9月30日)

 「破軍星[はぐんせい]」と「五間梯子[ごけんばしご]」の旗が、会津若松市の秋空に翻った。庄内藩(山形県)二番大隊と長岡藩(新潟県)の印である。会津藩と共に、戊辰戦争で戦った。百五十年の絆をつないで先週、関係者が会津まつりに参陣した。 庄内藩は鶴...[記事全文

カテゴリー:あぶくま抄

ご当地キャラと会おう(9月29日)

 愛嬌[あいきょう]のある姿と立ち居振る舞いが笑みを誘う。握手を求められ、決めポーズで写真撮影に応じる。ご当地キャラクターは子どもたちの人気を一身に集める。 二十九、三十の両日、白河市にご当地ヒーローも含めた全国各地の約百四十体が勢ぞろいする。「...[記事全文

カテゴリー:あぶくま抄

紅葉の羽鳥湖に行こう(9月28日)

 もうすぐ紅葉の季節を迎える。景勝地の一つ、天栄村の羽鳥湖高原も少しずつ衣替えを始めている。猛暑の年は、いい色づきが見込めるそうだ。一段と鮮やかさを増した眺めが待ち遠しい。 十月二十日、湖畔は恒例の「健康ウオーク」でにぎわう。十一年目に入る。新た...[記事全文

カテゴリー:あぶくま抄

汽笛が響く(9月27日)

 昭和三十年代、猪苗代町の沼尻軽便鉄道沿線の中学生は「軽便道[けいべんみち]デート」に胸をときめかせた。放課後に男子生徒が「一緒に帰ろう」と意中の子を誘う。いい返事をもらったが、二人で下校する姿は恥ずかしくて見られたくない。通学路から少し離れた線路上を歩...[記事全文

カテゴリー:あぶくま抄

すてきな男女の条件(9月26日)

 すてきな男女になるための三つの条件とは何か。ともに一番は「プラス思考」だという。化粧品会社の元女性役員が郡山市で講演した。 愚痴や不満、人の悪口を言ってばかりいると、縦じわができて表情が曇る。前向きになるには自分の長所を見つけて自信を持つことだ...[記事全文

カテゴリー:あぶくま抄

幻の果実(9月25日)

 詩人の谷川俊太郎さんに「ポポー」という随筆がある。果実の一種で、園芸趣味の伯父が育てていた。「黄色いねっとりとした独特な香りのある果肉を、さじですくって食べるのである」と記す(新潮文庫「ひとり暮らし」所収)。 名のある詩人が取り上げるほどなのに...[記事全文

カテゴリー:あぶくま抄

吾妻山(9月24日)

 一八九三(明治二十六)年六月七日、吾妻山が噴火した。翌日の福島民報は「黒煙空を漲[みなぎ]り、見るゝ吾妻小富士の全面を覆い一体の黒煙遠く東南にたなびく」と伝える。付近の被害状況などを調査していた技師ら二人が犠牲になった。 十五日、吾妻山の警戒レ...[記事全文

カテゴリー:あぶくま抄

同じ釜の飯(9月23日)

 給食に特別な感慨を抱く昭和生まれは多い。クジラの竜田揚げは今も語り継がれる。多くの著名人が硬くてかみ切れなかった経験を振り返る。懐かしさとおいしさが先に立つのは、クラス全員が一緒に食べたからだろうか。 山形市で十六日に「日本一の芋煮会フェスティ...[記事全文

カテゴリー:あぶくま抄

馬事公苑の新発想(9月22日)

 美しい自然林に囲まれた南相馬市郊外の馬事公苑[こうえん]に九月八日、約三百台の大型二輪車が並んだ。全国のバイク乗りが「シーサイド・サンin南相馬」に集った。広場にはテントが立ち、特設舞台では音楽が鳴り響く。 始まりは海辺周辺を会場にした催しだっ...[記事全文

カテゴリー:あぶくま抄