あぶくま抄・論説

あぶくま抄

顔に泥(8月7日)

 入社試験を受けた県内の学生が、色付きレンズの眼鏡を掛けて面接に臨んだ。「わざわざ顔に泥を塗り付けて来たのか」と皮肉たっぷりに、とがめられたという。三十年以上前の話だ。 目が光に弱かったから色付き眼鏡にした。よく見ないと分からないほど薄い色なので...[記事全文

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語り継ぐ(8月6日)

 福島市の小学校五年の児童は、校内の図書館にある漫画「はだしのゲン」の全十巻を一カ月ほどで、全て読み終えた。 原爆が投下された前後の広島市の様子が描かれている。原作者の故中沢啓治さんは七十三年前の八月六日、六歳だった。爆心地からわずか一・三キロの...[記事全文

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100回目の夏(8月5日)

 全国高校野球選手権記念大会の幕がきょう五日、開く。出場五十六校は過去最多となり、夏では初めてのタイブレーク制が始まる。猛暑対策で試合中に休憩や給水時間を設ける。百回の節目と相まって、注目度は高い。 元大リーガー松井秀喜さんが開幕日の始球式のマウ...[記事全文

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福島が誇る盆栽文化(8月4日)

 福島市の吾妻山は那須、四国とともに五葉松の日本三大産地と呼ばれる。多彩な樹形の木が育ち、年月とともに表情を変える。盆栽を生業[なりわい]とする人は山で採った種から苗木を育てる。自然の姿を表現する作品が見る者を癒やす。 「ぼんさいや あべ」は市内...[記事全文

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伝馬船(8月3日)

 いわき市のアクアマリンふくしまに木造和船「伝馬船[てんません]」がよみがえった。昭和の中頃まで沿岸の漁や、沖合の大型船から陸地への人と物の運搬に使われた。いわきは砂浜や磯場が多い。小回りの利く小舟の漁が主流だった。 船体がプラスチック製に変わり...[記事全文

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心をつなぐカフェ(8月2日)

 食に興味がある、地元に貢献したい、会話を楽しむ…。JR二本松駅前にある二本松市民交流センター三階のカフェに、さまざまな人が顔を出す。 地域おこし協力隊員を務めた女性が六月末に開いた。市内に生まれ、高校まで過ごした。当時は自宅と学校の往復だけの日...[記事全文

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文科省混乱収まるか(8月1日)

 学びの楽しさや決まりを守る大切さを説く。スポーツや文化の魅力を広める。その役割を担う文部科学省の不祥事が相次ぐ。子ども、教師、保護者に示しがつかない。 前局長が私立大学への取り計らいの見返りに、入試で息子を合格にさせてもらった容疑が浮かび、起訴...[記事全文

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漱石とターナー(7月31日)

 英国の著名な画家にターナーがいる。十八世紀後半から十九世紀中ごろに生きた。嵐の海景や崇高な山、穏やかな田園風景…。英国内はもとより、欧州各地を旅し、卓越した技法で数多くの風景画を生み出した。 夏目漱石の小説「坊ちゃん」に名前が登場する。<あの松...[記事全文

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夢かなえる交流館に(7月30日)

 楢葉町は原発事故に伴う避難指示が解除され、二年十カ月余りが過ぎた。サケ漁で知られる木戸川の近くには復興拠点「笑[えみ]ふるタウンならは」がある。住宅や商業施設、医療施設が集まる。「新たな町」に町民の息遣いを感じる。 一画に「みんなの交流館 なら...[記事全文

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二本松少年隊(7月29日)

 箕輪[みのわ]門の白壁に百五十年前の武の心がこだまする。二本松市の霞ケ城公園で二十八日、少年隊の顕彰祭が催された。十二歳から十七歳で戊辰戦争に出陣した少年たちをしのんだ。 旧藩に伝わる小野派一刀流の形が披露された。「刀が一番切れるのは切っ先三寸...[記事全文

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