あぶくま抄・論説

あぶくま抄

喪中はがき(11月30日)

 来年の年賀はがきは十二月十五日から受け付ける。身内に不幸があり、今年は喪中はがきに代えた。十二月初めまでに投函[とうかん]するのが礼儀とされる。急いで出さないと…。気がもめる。 年賀はがきは規則を定めた一九〇六(明治三十九)年、全国の郵便局で取...[記事全文

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「季語」から「世界語」に(11月29日)

 須賀川市で毎年十一月に繰り広げる火祭り「松明[たいまつ]あかし」が冬の季語になった。風物詩「牡丹焚火[ぼたんたきび]」も一九七八(昭和五十三)年に採用されている。丸四十年を経て、二つ目の栄誉を得た。「俳句のまち須賀川」の魅力がさらに高まる。 十...[記事全文

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窯の火を守る(11月28日)

 窯元の主[あるじ]と客が再会のあいさつを繰り返す。「久しぶり」の言葉と笑みが行き交う。懐かしさのあまり、話し込む。店先は互いの近況を確かめ合う場にもなった。 先週末に開かれた浪江町の十日市祭で、大堀相馬焼の「大せとまつり」が八年ぶりに復活した。...[記事全文

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厄介なイノシシ(11月27日)

 「雀[すずめ]の酒盛りは雨」「燕[つばめ]が高く飛べば晴れる」「烏[からす]が騒ぐと風が出る」。気象にまつわる言い伝えが県内各地に残る。観測装置がなかった時代、身近な動物の営みから天気を予想した(藤原仁著「福島の天気-暮しとことわざ」)。 人が...[記事全文

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「ハルキ・ワールド」(11月26日)

 作家の村上春樹さんは毎年、ノーベル文学賞の有力候補に名が挙がる。熱心な読者の期待は年々、高まる。今年は発表が見送られた。受賞を祝おうという「お祭り騒ぎ」は影を潜めた。 十一月上旬、母校の早稲田大で報道陣の前に姿を現した。原稿や翻訳された著作、蔵...[記事全文

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見守り(11月25日)

 出張先の東京で、人けのない路地裏を歩いた。白い高級外車が止まる。中年男性から話し掛けられた。「これ、あげる」。車から小さな箱を差し出す。中身を想像したら何となく怖くなった。思わず逃げ出した。 見ず知らずの人に近づかれると、大人でも身構える。まし...[記事全文

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エルニーニョ(11月24日)

 気象庁は十一月九日、エルニーニョ現象が約二年ぶりに発生したと発表した。その後、福島市で初霜と初氷があった。ともに平年より七日、遅かった。早くも天気を左右するのかと思ったら、そうではなかった。北からの寒気が関わらなかったのが理由らしい。 エルニー...[記事全文

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