あぶくま抄・論説

日曜論壇

作為にじむ加計問題の答弁(5月20日)

 国民はよく見ている。加計学園の獣医学部の新設をめぐり、国会で参考人招致された元首相秘書官・柳瀬唯夫氏の発言についてである。共同通信の世論調査で「納得できない」とする人が75%にも上った。 柳瀬氏が学園の関係者と3回も面談しながら、安倍晋三首相に...[記事全文

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戊辰戦争から150年(5月13日)

 今年、平成30(2018)年は戊辰[ぼしん]戦争から150年、大きな節目の年に当たる。 戊辰戦争といえば、県内では会津や白河、二本松などでの戦いが広く知られているが、私が暮らすいわきの地でも激しい戦いが行われた。  慶応4(明治元、18...[記事全文

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生物と放射線(5月6日)

 平成26年7月の福島県安全監視協議会で、前年8月に起こった東京電力福島第一原発3号機がれき撤去作業に伴い、双葉町郡山地区、浪江町の県の放射線測定器で線量上昇があったことが報告された。一方、同年11月の規制委員会では実測値と大きく異なる解析結果を基に、定...[記事全文

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桜が終わり人の世の喧噪へ(4月29日)

 今年の春は暖かい日が続き、どこも桜の開花時期が例年より半月以上も早まった感がある。4月上旬に三春町を訪れ名勝滝桜を筆頭に町内の美しく咲き乱れる桜を鑑賞した。日頃弁護士などの仕事をしており、刑事事件などを扱っている職業柄、満開のしだれ桜が穏やかに風に揺れ...[記事全文

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移民の大地からの気づき(4月22日)

 わたしは民俗学者ではない、そう、呟[つぶや]くように思う。哀[かな]しいまでに、やましい気持ちが拭えない。フィールドワークという言葉が恥ずかしくて、わざわざ野辺歩きやら野良仕事と称してきた。そんな野良仕事からも離れてしまったわたしが、どうしていまも民俗...[記事全文

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入学式(4月15日)

 今年度も無事に入学式を迎えることができた。毎年、よくこれだけの入学生が来てくれたと感激する。平成7年には、596校あった短期大学が、平成27年には346校となった。「地方で、女子のみで、小規模の短大が危うい」と言われ、その三重苦に耐えてきたが、先の震災...[記事全文

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愛姫生誕450年(4月8日)

 お寺ではあまり生誕何年というお祝いはしないのだが、今年は永禄十一(1568)年に生まれた愛[めご]姫[ひめ]の誕生から450年めになる。福聚寺の開基田村家のご息女であるわけだし、年忌ではないが無視するわけにもいくまい。 愛姫と聞いてすぐに「あぁ...[記事全文

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政治の力で揺れる行政(4月1日)

 この1カ月、政治は国内的にも、国際的にも激しく揺れている。その中で私が特にいま心配なのは、行政が政治に振り回されていることである。 第1は森友学園問題である。この問題は国会で取り上げられるようになった初期から、佐川宣寿財務省理財局長の答弁はひど...[記事全文

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卒業式(3月25日)

 「報告します」と神妙な面持ちでやって来た大学院生が「この前の論文、A採択です」と一転、うれしそうに語った。いつもなら「査読結果が届いたので、これから原稿を直します」という報告なので、何が起きたのかと一瞬驚いた。1月15日締め切りで投稿した論文の査読結果...[記事全文

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安倍1強とおもねる官僚(3月18日)

 森友学園に対する国有地の破格な売却をめぐり、財務省の決裁文書改ざん問題が政局を揺るがしている。犯罪になるようなことを、なぜ財務官僚が行ったのか。その背景について、中央省庁の現役やOBの官僚の話を聞くと、首相官邸と官僚のゆがんだ関係が浮かび上がってくる。...[記事全文

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