あぶくま抄・論説

日曜論壇

安倍政権、終わりの始まり(9月23日)

 自民党の総裁選で一九七八年、福田赳夫首相が大平正芳氏に敗れた。総裁選史上、現職の首相・総裁が敗北した唯一の記録である。四十年ぶりにこの再現を狙った石破茂氏だったが、善戦したものの安倍晋三首相の三選となった。 それだけ現職は強い。安倍氏は党内七派...[記事全文

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「平七夕まつり」の歴史(9月16日)

 平成三十(二〇一八)年、いわき市の「平[たいら]七夕[たなばた]まつり」は八月六日から八日にかけて行われた。前線を伴った低気圧や台風13号の影響で、三日間とも空模様を気にかけながらの開催になった。 ところで、近年、研究者たちの努力によって、「平...[記事全文

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世界の廃止措置動向と福島(9月9日)

 今年の六月、東京電力は福島第二原子力発電所の廃止措置検討の方針を発表した。世界では経済性を理由に停止する原子炉も増えており、百六十基余りの原子力発電所が廃止されようとしている。米国では二〇一四年の時点で三十三基の廃止が決まり、負の遺産を次世代に先送りせ...[記事全文

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モンゴルの風に想うこと(9月2日)

 七月の半ばに真夏日が続く日本を抜け出して、親しい友人らとモンゴルを旅した。この国は中央アジアに位置し、南側にはゴビ砂漠があり、国土の大半は、とてつもなく広大な草原が広がっている。日本の約四倍の国土に約三百二十万人が住んでいるが、その半数近くが首都ウラン...[記事全文

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不安に怯えるカナリアよ(8月26日)

 震災以後、わたしは数字というものに懐疑的になった。数字はなにやら、権威の鎧[よろい]をまといながら、こっそりウソをつくものであることを知った。数字をもとに熱く語る人々、それを「科学的」と称する人々にたいして、拭いがたい不信がある。数字にはいつだって、色...[記事全文

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地方創生が目指す社会(8月19日)

 二〇一七年、日本人の平均寿命は男性八〇・七五歳、女性は八六・九九歳で過去最高を更新した。平均寿命とは、死亡率が今後も変わらないと仮定し、その年に生まれたゼロ歳児があと何年生きられるかを表している。学生の年齢で、あと何年ぐらい生きられるかを調べたところ、...[記事全文

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無茶(8月12日)

 筋道が立たないこと、道理に合わないことを昔から「無茶」という。誰もが何度も口にした言葉だと思うが、「無茶」はどうして「無茶」と書くのだろう? 小学館の『日本国語大辞典』によると、「無茶」はあて字、「無茶苦茶」もあて字だと書いてあるが、本当だろうか。[記事全文

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空しかった国会(8月5日)

 七月二十二日に長かった通常国会は閉幕した。しかしその結果は何と空[むな]しいことか。普通なら内閣退陣になるような問題がいくつもあったにもかかわらず、結局すべて安倍内閣の思惑通りになったのである。 森友学園と公文書改ざんの問題で辞任を要求する声が...[記事全文

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第12回全国アンコン始動(7月29日)

 今年度も声楽アンサンブルコンテスト(アンコン)全国大会開催に向けての準備が始まった。七月十八日に開催された実行委員会で大会内容が決定し、本格的に動きだした。十二回目を迎えて全国的に知名度を上げ、高い評価を受けている本コンテストについて紹介したいと思う。...[記事全文

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「まだがもう」忘れた首相(7月22日)

 名作ドラマ「夢千代日記」の作・脚本で知られる早坂暁氏の著書によると、気象の世界では「まだがもうだ」と言われているという。 日本を襲う台風や豪雨に対し「まだ」と油断していると、猛烈な速度で襲いかかるときがあり、「もう」かと予想しない事態が発生する...[記事全文

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