県内ニュース

主要

  • Check

福島復興へ全力強調 JR小高駅など視察高校生らと懇談 来県の安倍首相

 5日に来県した安倍晋三首相は南相馬市小高区のJR小高駅や広野町のレストラン・アルパインローズなどを視察し、福島の復興に全力を挙げる姿勢をあらためて強調した。
 東京電力福島第一原発事故の避難区域にあるJR小高駅では、小高工高の川崎蒼羽(あおば)君(電気科1年)、高橋晃汰君(工業化学科1年)、小高商高の大川蘭子(らん)さんと鎌田百子さん(ともに情報ビジネス科1年)と懇談した。小高区は今春の避難指示解除を目指している。生徒たちが「住んでみたいと思える街になってほしい」などと語ると、安倍首相は「皆さんがこの地域で頑張っていこうと思ってもらえるよう環境整備に力を入れる」と応じた。小高商高の2人は同校が開発に携わったカボチャ風味の紅茶「福恋」を安倍首相にプレゼントした。
 JR東日本の冨田哲郎社長から今後の常磐線の復旧予定を聞いた。
 アルパインローズでは、オーナーシェフでサッカー日本代表の料理人を務めている西芳照さん、南相馬市にある南相馬トマト菜園の半谷栄寿さんと意見交換した。西さんが広野産の野菜や試験操業で水揚げされた魚介類を使った昼食を振る舞った。半谷さんは朝、収穫したばかりのトマトを紹介。安倍首相は「甘くておいしいね」などと感想を述べた。
 震災後、楢葉町の楢葉南工業団地に製造業者として初めて進出した住鉱エナジーマテリアルも訪れ、電池などで使用されるニッケル酸リチウムの製造現場を視察した。
 原発事故で避難を強いられた酪農家を支援するため福島市に整備された復興牧場「フェリスラテ」にも足を運び、田中一正社長ら牧場で働く酪農家5人と懇談した。
 高木毅復興相らが同行した。

■首相 常磐道4車線化具体策常磐線全線再開の時期 国交相に提示指示

 安倍首相は常磐自動車道の4車線化に向けた具体策やJR常磐線の全線開通の時期を示すよう石井啓一国土交通相に指示したことも明らかにした。
 常磐道は東日本大震災と東京電力福島第一原発事故の復旧作業の活発化に伴い、昨年3月の全線開通後から通行量が急増。渋滞が常態化しており、地元から4車線化を求める声が上がっている。
 JR常磐線は原発事故による不通区間のうち、帰還困難区域を通る富岡―浪江駅間の運転再開時期だけが示されていない。政府内では東京五輪・パラリンピックが開催される平成32年に全線での運転を再開させる案が持ち上がっている。
 安倍首相の「多くの地元の皆さんが待っている。早急に示すよう国交大臣に指示した」と述べた。

カテゴリー:主要

JR小高駅を視察し、高校生と懇談する安倍首相(中央)=南相馬市小高区
JR小高駅を視察し、高校生と懇談する安倍首相(中央)=南相馬市小高区
西さん(右)と意見を交換する安倍首相
西さん(右)と意見を交換する安倍首相

主要

>>一覧