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合唱王国の父 最終章 県連盟名誉理事長 石河清さん 5月、いわきで公演

 県合唱連盟名誉理事長で「合唱王国ふくしま」を支えてきた石河清さん(87)=いわき市平=は5月7日、いわき市で「88才のファイナルコンサート」を開く。「わが人生に悔なし」をテーマに掲げ、「心のこもったステージにしたい」と意気込む。約70年間にわたる音楽活動の一線から身を引くが、県内合唱界発展への思いは歌声とともに後進に受け継がれる。

 最後のコンサートは石河さんが作曲し、全日本合唱コンクールの課題曲に選ばれた「波」「河童昇天」「いのち」などを自身の指揮で披露する。指導を続けている女声合唱団の「ラ・ヴィアン・クール」、「ラ・ヴィアン・ローズ」、「いわき」、「優しく歌おうコスモスの会」などが出演する。ステージを飾るのは総勢100人以上になる予定だ。
 国立音大名誉教授でバリトンの田島好一さん、同じく名誉教授でメゾソプラノの依田喜美子さんの2人をはじめ日本の音楽界の一線で活躍するゲストも駆け付ける。
 石河さんは4月に88歳の米寿となる。多くの合唱団員を前にステージに立ち、指揮をするには「十分な気力と体力が必要」だという。「元気に笑顔で来場者の前で指揮ができる最後の機会かもしれない」と思い、今回のコンサートを企画した。
 指導してきた合唱団員や友人らが実行委員会を組織した。出演者は石河さんとともに練習を重ねるなど、本番に向けて準備に余念がない。
 石河さんは最後のコンサート終了後も可能な限り合唱団の指導などに当たる考えだ。多くの悲しみや苦悩が県内を包んだ東日本大震災と東京電力福島第一原発事故後は、特に人を感動させられる音楽の大切さを実感したという。後に続く指導者たちに向けて「指揮も歌もピアノも作曲もできる教育者となり、音楽の楽しさを多くの人に気付かせることが重要。感性豊かな福島の子どもたちを育ててほしい」とエールを送っている。

■「豪華な演奏会」 菅野理事長
 県合唱連盟の菅野正美理事長(60)は「音楽を心から愛し、誠実に歩んできた石河先生の音楽人生の集大成とも言える。育ててきた合唱団、長く交流を続けている声楽家やピアニストも集い、豪華でぜいたくなコンサートになる」と期待した。

■県内100の小中校歌作曲
 石河さんはいわき市常磐湯本町出身。磐城中(現磐城高)を卒業後、国立音大教育音楽科に進学した。県内高校教員を経て郡山女子大やいわき短大でも指導した。女声合唱団を結成し、市民にクラシック音楽だけでなく大衆音楽の魅力を伝えてきた。
 県内の小中学校計約100校の校歌を作曲した。昭和47年から62年の間に県合唱連盟理事長を10年間務めた。

■市文化センターで開催
 「石河清 88才のファイナル・コンサート」は5月7日午後1時30分からいわき市平の市文化センターで開く。料金は一般2000円、小中学生1000円。問い合わせは中野千代子実行委員長 電話0246(28)4447へ。

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合唱王国ふくしまを支え続けてきた石河さん。ファイナルコンサートに向けて準備を進めている
合唱王国ふくしまを支え続けてきた石河さん。ファイナルコンサートに向けて準備を進めている

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