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吉報に県内歓喜 あづま球場開催決定 復興五輪で感謝発信

 国際オリンピック委員会(IOC)が2020(平成32)年東京五輪の追加種目、野球・ソフトボールの一部試合を福島市の県営あづま球場で行うと決めた17日、待望の吉報に県内から喜びの声が上がった。関係者は復興へ進む福島の姿を一体となって世界に発信すると誓った。
 県内の野球関係団体は各団体が一同に集う場を設け、記念大会や野球教室の開催などを通して機運を盛り上げたいと考えている。松本壹雄JABA県野球協会長(70)は「ようやく決まった。福島は元気だと伝えるチャンスだ」とほっとした様子で話した。花沢興一県野球連盟会長(76)は「これからが大切。子どもたちに夢や希望を与える大会にしたい」、長沢初男県ソフトボール協会長(69)は「県全体でスクラムを組んで成功させる。事前合宿も積極的に誘致していきたい」と話した。
 県営あづま球場の近くにある荒井小に通う5年生の団原颯佑(そう)君(11)はプロ野球選手を目指して、少年野球チームの福島ホープスジュニアに所属している。「五輪が福島で開催されるなんて信じられない。憧れの選手の試合を絶対に見にいく」と話した。
 福島市の福島東稜高2年でソフトボール部で投手を務めている中島真実さん(17)は練習中に市内での開催決定を知り驚いた様子。「世界中から野球・ソフトボールのファンが福島を訪れることを考えるとワクワクする。日本代表入りして五輪のマウンドに立ちたい」と目標を語った。
 福島市には午前11時15分ごろ、県から開催地決定の連絡が入った。市役所には決定を祝う横断幕が掲げられた。小林香市長は「関係団体と連携し、野球・ソフトボール界を盛り上げていく。全世界に県民の元気な姿を発信したい」と話した。
 杉昭重県誘致委員会長は「やっと県民の思いが受け止められた。記憶に残る大会になるのでは」と話した。
 会場候補に名乗りを上げていた郡山、いわき両市長も歓迎した。品川萬里郡山市長は「大会が成功するよう十分な体制を整備し対応する」と協力する考えを示した。清水敏男いわき市長は「(県内開催決定は)大変喜ばしい」とコメントした。
 「承認を重く受け止め、福島開催と東京五輪の成功に全力で取り組む」。内堀雅雄知事は決定を受け、決意を新たにした。
 17日午前10時半ごろ、大会組織委員会の遠藤利明会長代行から電話が入った。あづま開催を盛り込んだ組織委の案が国際オリンピック委員会(IOC)理事会で承認されたと告げられた。
 内堀知事は、両競技の開催を東日本大震災と東京電力福島第一原発事故後の支援への感謝と、復興の進展を世界に発信する機会と意義付けた。「復興五輪の一つのシンボルとして、世界の皆さんにありがとうのメッセージを届けたい」と意気込んだ。
 内堀知事は14日に遠藤氏ら組織委幹部と東京都内で面会し、(1)球場の状態(2)周辺環境(3)交通アクセス(4)宿泊者の受け入れ体制-などが県営あづま球場を選定した理由と伝えられたと言及。福島と並び候補だった郡山、いわき両市も含めて全県を元気づける大会を目指す姿勢を強調した。
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 県は21日、開催決定の記念セレモニーを県庁前で催す。

カテゴリー:今日の撮れたて

県営あづま球場での東京五輪の野球・ソフトボールの一部試合開催決定を受け、横断幕を掲げて喜ぶ小林市長(前列左から7人目)と職員
県営あづま球場での東京五輪の野球・ソフトボールの一部試合開催決定を受け、横断幕を掲げて喜ぶ小林市長(前列左から7人目)と職員

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