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風評払拭へ連携 クールアグリ×若旦那プロジェクト

 県内の若手農業者でつくる一般社団法人「クールアグリ」と県北地方の若手旅館経営者による「ふくしま若旦那プロジェクト実行委員会」は、業種の垣根を越えた連携事業を始める。県北地方の温泉地の旅館やホテルで「クールアグリ」の会員が生産した農産物を素材にした料理を提供する。宿泊客を対象にした農業体験ツアーも行い、福島の農業と観光の魅力を全国に発信する。
 クールアグリは県内の20代から40代までの農業者35人で構成している。ふくしま若旦那プロジェクト実行委員会の会員約20人が経営する飯坂、土湯、高湯、岳の各温泉地の旅館に農産物を配送する独自の流通ルートをつくるなどし、農業振興と観光誘客につなげたい考えだ。
 事業の詳細は今後詰めるが、クールアグリの会員農家が鮮度と味にこだわった旬の野菜を旅館やホテルの食事で提供し、県産農産物のおいしさを全国から訪れる観光客にアピールする。宿泊客がクールアグリの会員農家で農作業や農産物加工を体験し、福島の農産物の安全性に理解を深めてもらうことも想定している。
 18日には、福島市飯坂温泉の旧堀切邸で初の連携交流会を開く。連携に尽力した福島学院大短期大学部情報ビジネス科の木村信綱准教授(38)や、両団体の活動に協力する農林中央金庫福島支店とホシザキ東北郡山支店などから約30人が出席し、今後の活動方針について意見交換を図る予定だ。
 このほか、ふくしま若旦那プロジェクト実行委員会が年内に発行予定の若旦那図鑑に、クールアグリの会員農家を登場させる予定だ。発行のたび全国的な注目を集める若旦那図鑑に、熱い思いを胸に福島で農業に取り組む若者を一緒に登場させ、福島の農業のイメージアップを図る。
 クールアグリの馬場大治代表理事(30)=コンセプト・ヴィレッジ社長=は「異業種が結び付くことで、新しい価値が生まれるきっかけになる。農家の販路開拓にもつなげたい」と期待する。ふくしま若旦那プロジェクト実行委員会の柳沼公貴会長(44)=飯坂温泉・祭屋湯左衛門社長=は「食と宿泊をテーマにイベントを開くなどし、風評払拭(ふっしょく)に結び付けたい」とさらなる事業の展開に意欲を示している。
 県によると、異業種の団体が連携し、風評払拭や地域活性化を目指す取り組みは珍しいという。県農産物流通課の鈴木秀明課長(56)は「異なる業種の特徴を生かした取り組みにより、多くの観光客に福島に来て見て食べてもらえることを期待したい」と語った。

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