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デンソー福島規模2倍に 来年7月完成予定 35年に従業員600人へ

 自動車部品大手デンソー(本社・愛知県刈谷市)の子会社デンソー福島は、田村市船引町の田村西部工業団地にある本社工場の規模を約2倍に拡張し、自動車エンジンの燃料ポンプなどを新たに製造する。8月に着工、平成30年7月に完成する予定。同年10月から順次生産を開始する。平成35年ごろには従業員を2倍の600人規模に増やす見込み。同社が19日に発表した。
 愛知県内に集中している生産工場を分散化し、地震をはじめとした災害などによる経営悪化の危険を低減する狙い。自動車メーカーの東北地方での生産増加にも対応する。愛知県西尾市のデンソー西尾製作所で製造している自動車エンジンの燃料ポンプ「フューエルポンプ」と燃料噴射装置「インジェクター」を新工場で生産する。
 拡張後の延べ床面積は現状の3万2100平方メートルから5万6100平方メートルと約1.8倍、従業員数は306人から600人規模になる。同社によると、従業員は地元などから採用するという。国の津波・原子力災害被災地域雇用創出企業立地補助金を活用し、約150億円を投資する。
 デンソー福島はデンソーの完全子会社として20年4月に設立した。23年5月の操業開始を予定していたが、東日本大震災の影響で延期。同年10月に部分稼働を始め、24年8月に全面稼働した。26年には自動車エンジンの冷却装置を生産するため規模を拡大した。
 同社が立地する田村市の本田仁一市長は「市民の雇用確保や経済の発展につながるため大変喜ばしい」と歓迎した。

■復興加速につながる 県企業立地課
 デンソー福島の工場拡張について、県企業立地課の担当者は「復興の加速につながる。雇用拡大による定住人口増加や県内産業の活性化に期待している」と述べた。
 県はロボットや自動車関連企業などの誘致を強化する一方、県内企業への支援も強化している。今後も企業立地セミナーなどを通じ、情報発信に努めるとしている。

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拡張後のデンソー福島のイメージ図。左の建物が拡張する新工場
拡張後のデンソー福島のイメージ図。左の建物が拡張する新工場

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