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牛と共に前へ 飯舘で水田放牧試験開始

 東京電力福島第一原発事故に伴う避難指示が一部を除き3月末に解除された飯舘村の松塚地区で7日、県による牛の水田放牧実証試験が始まった。村内で栽培した牧草を牛に与える実証試験は原発事故後初めて。
 実証に使う水田は除染を終えて昨年9月に牧草の種をまいた畜産家山田猛史さん(68)所有の約2ヘクタール。生い茂った草地に山田さんが避難先で飼養してきた繁殖牛6頭を放った。
 約2カ月放牧し、草を食べた量や土壌、牧草、牛の血液の放射性セシウム濃度などから安全性を確かめる。水田を仕切るあぜ道は除染の対象外で、あぜ道の表土を削った場所とシートで覆った場所で牛への影響に違いが出るかも調べる。
 山田さんは原発事故後の平成26年10月に福島市飯野町に牛舎を構え、三男豊さん(34)と牛の飼育を続けてきた。元気に草を食べる牛を見て「やっと始まった。自由に伸び伸び生活できてうれしそうだ」と畜産再生への大きな一歩を喜んだ。
 村復興対策課によると原発事故前の村内には約210軒の繁殖農家があり、現時点で村内での飼育再開を希望しているのは6人という。

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飯舘村内で原発事故後初めて放牧された牛。右は山田さん=7日午後
飯舘村内で原発事故後初めて放牧された牛。右は山田さん=7日午後

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