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地元産米使い日本酒 農業振興へ3セク法人 道の駅と連携、発信

 昭和村の第3セクター・農業法人グリーンファームは今冬から新たに村産米の主力品種「ひとめぼれ」を使った日本酒造りに乗り出す。全国新酒鑑評会の金賞受賞数で5年連続日本一となった県産日本酒への高い評価を追い風に、新たな特産品を村のブランド力向上につなげる。村内の道の駅「からむし織の里しょうわ」と商品づくりや販売面で連携し、日本酒を通じて村の米のおいしさを内外に発信する。

■2月にお披露目
 日本酒の醸造は全国新酒鑑評会で7年連続金賞を受賞している喜多方市の大和川酒造店に委託し、村内で収穫される2017(平成29)年産のひとめぼれ約1130キロを今冬に仕込む。精米歩合55%の純米吟醸酒を720ミリリットル瓶で約1500本製造する。来年2月のからむし織の里雪まつりでお披露目し、土産用や家庭用として販売を始める。
 商品名の考案やパッケージデザインの制作は道の駅「からむし織の里しょうわ」と共同で取り組む。販売場所は道の駅や昭和温泉しらかば荘、村内の店舗などを予定し、日本酒とひとめぼれの米とのセット販売も検討している。好評の場合は来年度以降、日本酒の生産を拡大する。
 新商品開発の背景には村の稲作経営を取り巻く厳しい環境がある。村内の農家から作付けを委託されているグリーンファームは、村内の田んぼ約180ヘクタールのうち6割に当たる約100ヘクタールを作付けしている。農家の高齢化に加え、2018年の生産調整(減反)政策の廃止に伴い、今後、作付けを委託される農地が増えることが見込まれる。米価が低迷する中、村の水田を守るためには収益の向上が課題となっている。
 寒暖の差が大きい気候と、豊かな山の恵みによるきれいな水で栽培された村の米のおいしさには定評がある。グリーンファームは付加価値の高い日本酒に加工することで、村産米の魅力と知名度を一層高められると企画した。
 グリーンファームは1986(昭和61)年に昭和村農協が中心となって設立した村農作業受託組合が前身で、1999年にJA会津みどりが出資する農業法人として設立した。2002年には村も出資し、第3セクターとなった。現在の従業員は9人で、地域の農業後継者の受け皿の役割も担っている。
 酒井金三郎社長(63)は「日本酒で新たなブランド戦略に挑み、村の農業を守りながら地域を活性化させたい」と意気込んでいる。

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