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グラハン女子(9月10日)

 「○○女子」という言葉がはやっているが、「グラハン女子」はご存じだろうか。近ごろはテレビでも紹介されるようになった。空港での地上支援業務をグランドハンドリングといい、略してグラハン。
 航空機の誘導、乗客の手荷物の積み降ろし、特殊車両による機体の移動を担当する。表舞台に立つキャビンアテンダントと違い、男性の仕事という印象が強いが、女性も進出している。福島空港では6人のグラハン女子が働く。1993(平成5)年3月の開港当初は男性が多かった。今では半数が女性だ。
 乗客と接することはほとんどない。だが、裏方として支え、仕事への誇りは大きいだろう。「空より高く」(宮川匡代作)という漫画にもなった。離島の空港で働く主人公はグラハン女子になって3年目。仕事でミスをして上司から「飛行機や空港に関わる者はみんな細心の注意を払う」と諭され、「本物の仕事ができるようになろう」と誓う。
 グラハン女子を目指す若者が増えているという。ヘルメットをかぶり、てきぱきと動く姿は頼もしい。出発時、手を振って見送ってくれることもある。大きな機体の陰で、彼女らが懸命に安全を守っている。

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