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里山を生かす(9月13日)

 「サクラの苗木を植えたが枯れてしまった。知恵を貸して」「どうやって手入れをしているのか教えて」。発足3年目の「しらかわ里山ネット」の会議が熱を帯びる。
 白河市と西郷村の里山三カ所の管理者が、地域の財産を守り、育て、生かそうと連携する。国有林にボランティアで遊歩道を整備したり、自宅の裏山に花を植えたりと形態は三様だが、里山を愛する思いは同じだ。トレッキングや写真の教室を開き、来年2月には合同で第二回写真コンテストも催す。
 里山は燃料用の薪、食用に山菜やキノコを採る場所として身近な存在だった。炭から石油へと燃料の主役が変わり、その役割が徐々に薄れた。しかし多様な動植物の宝庫であり、美しい景観がやすらぎを与えてくれる。環境学習やリフレッシュの場として活用すれば、人の交流も生まれる。水資源を守る「みどりのダム」としての役割もある。
 会議には新たに市内と東白川郡で里山づくりに取り組む関係者も参加した。来月にはそれぞれの里山を見学する計画だ。今後も各地の里山関係者にネットへの参加を呼び掛ける。里山を核とした地域づくりネットワークが自然に親しむ心を育むだろう。

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