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観光、企業誘致に弾み 東北中央道大笹生-米沢北IC11月開通

 東北中央自動車道の福島大笹生インターチェンジ(IC)-米沢北IC間の開通日が11月4日と発表された13日、県北地方の関係者らから歓迎の声が上がった。高規格幹線道路の整備で本県と山形、秋田両県との距離が縮まり、観光振興や企業誘致、効率的な物流などさまざまな波及効果があると期待が高まっている。
 「大変うれしいお知らせがある」。13日に福島市のウェディングエルティで行われた福島商工会議所創立100周年記念式典の祝辞で福島市の小林香市長が開通日について発言すると、会場に喜びの声が広がった。小林市長は「整備が進む交通インフラを最大限生かしてまちづくりを進めたい」と誓った。福島商工会議所の渡辺博美会頭は「開通により、さまざまな分野での交流が可能になる。具体的な取り組みを考えたい」と新たな構想を練る考えだ。
 市や商工会議所の関係者は高速交通網の整備を観光振興につなげるため、山形県との連携を進めている。今年8月に市内で開かれた「福島わらじまつり」には、米沢市の伝統的な祭り「米沢上杉まつり」で演舞を披露する鉄砲隊を招いてパレードを行った。市は今後、本県と山形県の魅力的な観光地を巡る広域周遊ルートの設定などを検討し、官民一体で連携を強化する。
 市民からも喜びの声が上がった。福島市の主婦阿部栄子さん(67)は休日に13号国道を利用し、孫たちと山形県の遊園地などによく遊びに行くという。「より足を運びやすくなる。歴史の詰まった山形県内をさらに観光したい」と開通を心待ちにした。
 市が福島大笹生IC周辺に整備する工業団地では、2018(平成30)年度中の一部分譲開始に向け、用地交渉などが急ピッチで進められている。新工業団地は東北自動車道と東北中央道が交わる好立地にあり、市は物流面のメリットを強調しながら企業誘致に力を入れている。市の担当者は米沢北ICへの開通が企業誘致の追い風になるとみて「企業への働き掛けを強める」と言葉に力を込めた。
 県トラック協会も物流面で効果があると期待する。担当者は「県内からも山形、秋田両県に商品を運んでいる企業があるが、運送時間が早くなる。運転手の労働時間が短縮され、負担が減る」との見通しを語った。
 一方、山形県側の関係者も福島市との交流促進を見込んでいる。米沢商工会議所の職員は「観光面などの交流が活発化し、米沢、福島両市が一緒に発展できれば良い」と語った。

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福島ジャンクション(手前中央)から山形県米沢市方面(左上)に延びる東北中央道。途中には福島大笹生ICがある=4月17日、福島市上空から
福島ジャンクション(手前中央)から山形県米沢市方面(左上)に延びる東北中央道。途中には福島大笹生ICがある=4月17日、福島市上空から

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