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松江豊寿の精神胸に 第九国内初演プレ100年祭

 奇跡のような史実から生まれた縁を未来につないでいこう-。会津若松市で22日に開かれた第九国内初演プレ100年祭in会津では、会津若松、徳島・鳴門両市民が松江豊寿の精神を胸に刻み、一層の交流を誓い合った。葵高合唱部が歓迎の合唱を披露。美しい歌声を通じて会津のおもてなしの心を鳴門市民に発信した。

 会津若松市の室井照平市長が「先人に思いをはせながら絆を大切にしていきたい」と言葉に力を込めると、鳴門市の泉理彦市長は「会津と鳴門が一緒になって平和の大切さを世界に発信したい」と応じた。
 室井市長と泉市長のミニシンポジウムは会津若松市出身でベートーベン交響曲第九番の日本初演を導いた松江豊寿について語られた。
 室井市長は「鳴門市が会津出身の松江を大切にしてくれていることに感謝したい」と述べた。10月6日から鳴門市を訪問すると明らかにし、親善交流都市となっている同市と末永く交流していくと約束した。
 泉市長は松江が所長を務めた板東俘虜(ふりょ)収容所の関係資料について国連教育科学文化機関(ユネスコ)の「世界の記憶」への登録を目指すと表明。「松江は武士の情けを知る会津で生まれ育った。その経験が人道的な対応につながった」と松江の行動をたたえた。
 シンポジウムを聞いた会津若松市の主婦林洋子さん(85)は「捕虜を差別せず音楽でまとめた松江の姿は人生の教科書になる」と語った。徳島市から訪れた認定NPO法人理事冨士都美(さとみ)さん(66)は「次の100年を担う子どもたちに第九を歌い継いでもらうよう取り組みたい」と誓った。

カテゴリー:今日の撮れたて

歓迎の歌を披露する葵高合唱部
歓迎の歌を披露する葵高合唱部

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