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ヒガンバナ日本一に(9月24日)

 真っ赤なヒガンバナが秋空に映える。二本松市の安達ケ原ふるさと村とその周辺で一面に広がる花が見頃を迎えている。地元有志でつくる「安達ケ原ふるさと村の景観を良くする会」が花の名所を目指して植え始め、3年目を迎えた。
 地域への誘客を願い思案していた住民の男性が数年前、ヒガンバナの群生地として知られる埼玉県日高市の巾着田[きんちゃくだ]を訪れ、見事な景観とにぎわいぶりに驚いた。男性は「これだ」と思った。「巾着田に負けない日本一の群生地をつくり、東日本大震災と原発事故から復興へ歩む古里を元気づけたい」。気持ちに火がついた。
 付近の住民や市内に避難する浪江町民らも協力して、こつこつと植えてきた。これまでに球根やポット苗を約25万1800本植栽し、面積は約5.8ヘクタールになる。ヒガンバナは球根が分球して年々、自然と花を増やしていく。今秋は75万本が開花する見込みだ。五重塔の周りや公園の斜面を鮮やかな花が彩る。
 色は赤に加え、白や黄色もある。花言葉は「情熱」。ゆくゆくは一帯に花がぎっしり咲き誇る日本一の名所にと、住民は夢見る。多くの見物客が集う日に思いをはせ、情熱的取り組みが続く。

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