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【Bリーグ開幕】新生ボンズに期待する(10月5日)

 男子プロバスケットボール・Bリーグの2シーズン目が始まった。初戦が敵地開催だった2部(B2)の福島ファイヤーボンズは7日、郡山総合体育館に香川ファイブアローズを迎えてホーム開幕戦を戦う。来年5月まで続くシーズンを闘志あふれるプレーで戦い抜き、1部(B1)昇格を成し遂げてほしい。
 ボンズは今季のスローガンを「パープルプライド」とした。チームカラーのフクシャパープルをまとい、福島の代表として誇りを持って戦う-との思いを込めた。観戦した人が「楽しい」「元気になった」「応援したい」と感じる、熱いプレーをする。目指すバスケットが実現できれば、勝利はおのずと付いてくる。
 選手は、どこからでも得点できるプレースタイルの確立を掲げた。新加入の6選手を迎えたチームの平均身長は188・7センチで、昨季より2センチ以上高い。Bリーグでは決して大きい方ではないが、新チームの戦いぶりを見ると、課題だったリバウンドで競り負けることが少なくなった。持ち前の速さに高さが加わることで、攻撃パターンも増え、上位進出に期待は高まる。
 B1昇格にはB2で上位の成績を残すことに加え、毎年実施される参加資格(ライセンス)審査で、資金計画や施設整備などの要件を満たさなければならない。ボンズは昨年の審査でB1ライセンスを得たが、来季に向けての審査には新たに主催試合の平均観客数1500人以上という要件が加わった。
 ボンズの昨季の平均観客数は1176人で、要件に300人以上足りない。集客が進まなければ、成績が良くてもB1昇格を逃す結果になる。観衆に「また見たい」と思わせる熱いプレーや楽しさを伝える運営の工夫はもちろんだが、まずは会場に足を運んでもらうことが必要だ。
 プロリーグが国民の間に定着し、代表チームが国際舞台で活躍する野球やサッカーに比べ、プロバスケットボールの観戦経験のある人はまだまだ少ない。会場をチームカラーに染め上げ、「クレイジーピンク」と呼ばれる熱心なファンの多い秋田ノーザンハピネッツでさえ、チーム発足当初は集客に苦労したという。
 ボンズがアウェー開幕の2日に郡山市の商業施設で実施したパブリックビューイングは有効な手段だろう。買い物ついでに観戦し、バスケットに興味を持った人もいるはずだ。こうした機会を増やす不断の努力がチームの人気につながる。選手の奮闘を球団と県民が支えて、B1に近づくことを願う。(鈴木俊哉)

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