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自公、逆風と埋没警戒 「動き目立たない」 共産、社民支持拡大に躍起

 「さらに復興を進めるため、多くの人に支援を呼び掛けてほしい」。衆院選本県1区に立候補を予定している自民党の前職亀岡偉民(62)は4日夕、福島市で開いた総決起大会で声を張り上げた。会場で配られたチラシなどには、党が実現した復興などの政策がずらりと並ぶ。
 県内の自民党の各公認候補は政権与党の強みを強調する。2区の前職根本匠(66)は「政策本位のぶれない政治を訴えていく」、3区の新人上杉謙太郎(42)は「政権党の一員として地域の声を国政に届ける」、4区の前職菅家一郎(62)=比例東北=は「与党の国会議員として古里の発展に貢献する」と力を込めた。
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 その背景には、野党再編で吹き始めた逆風への危機感がある。テレビなどでは連日、希望の党や同党代表の小池百合子(65)に関するニュースが目立つ。ある陣営は「自民党の動きが目立たない、との声が支持者から寄せられている。これでは埋没してしまう」と戸惑いを隠せない。
 突然の衆院解散や森友、加計学園問題を巡って「大義がない」「疑惑隠しだ」との批判も出ている。県連関係者は、これまでに積み重ねてきた復興政策の実績をアピールしたい考えだが「まずは選挙に対する県民の理解を得なければならない。厳しい戦いなのは否めない」と本音を明かす。
 県連は支援・友好団体との連携を生かした組織戦で野党に対抗する考えだが、組織からは「一枚岩ではない」との声も漏れる。JAの政治団体・県農業者政治連盟の中には、農協改革に積極的な安倍政権に反感を抱く組合員が少なくないとの見方もあり、どれだけの票を得られるかは不透明さが残る。
 復興相の5区の前職吉野正芳(69)は「ヨットと同じ。逆風をいかに利用し、推進力にするかが鍵だ」と表情を引き締めた。
 公明党は前職真山祐一(36)ら比例東北の二議席維持を目指し、中央で連立を組む自民党と連携して選挙戦に臨む。真山は「生活者の目線に立った政策を訴える」と言葉に力を込める。
 ただ、公明党県本部の関係者は、自民党が憲法九条への自衛隊の明記を公約に盛り込んだことで、平和を重視する一部支持者の動きが鈍くなる可能性を危惧する。「むしろ生活に身近な政策の浸透に力を入れる必要がある」と先を見据えた。
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 共産党から本県1区に立候補を予定している新人斎藤朝興(74)、2区の新人平善彦(65)、3区の新人橋本健二(69)、4区の新人古川芳憲(66)、5区の新人熊谷智(37)は、街頭演説などで憲法改正の阻止などを訴え支持拡大を目指している。
 社民党が擁立する本県4区の新人渡辺敏雄(68)、5区の新人遠藤陽子(67)も格差社会の是正などを訴え議席獲得を狙っている。
 日本維新の会から本県2区に立候補する新人西村恵美(54)は、教育の無償化などを掲げ支持を呼び掛けている。(文中敬称略)

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自民党公認で選挙戦を行う立候補予定者の事務所。スタッフは慌ただしく企業や支援者向けに送る封筒にリーフレットなどの書類を詰める作業を行った
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