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中心市街地の機能強化 福島市長に初当選の木幡浩氏に聞く

 福島市長選で初当選した木幡浩氏(57)は福島民報社のインタビューに応じ、国際会議など規模の大きな催事開催や文化機能をJR福島駅周辺など中心市街地で強化する方針を示した。「東京五輪・パラリンピックなどの機会を生かし、活力ある都市を目指す」と誓った。(聞き手・編集局長 鞍田 炎)

 -当選おめでとうございます。厳しい選挙戦を勝ち抜いた現在の心境を聞かせてください。
 「有権者に名前を知ってもらおうと懸命でした。市民の間に県都の閉塞(へいそく)感を打破してほしいという願いがあると感じ、スピードと実行をキーワードにして支持を求めました。選挙戦終盤に入ってぐんと手応えが良くなってきました」

 -東日本大震災と東京電力福島第一原発事故から6年8カ月が過ぎました。復旧復興を今後、どのように進めますか。
 「市町村の熱意が国を動かします。復旧復興は国が主導する傾向にありますが、その先を見据えた創生は地域の実情をよく知る市町村の役割が大きくなります。国と連携しながら現場の思いを形にします」

 -JR福島駅東口は中合福島店2番館が閉館する一方、周辺で再開発の動きが出ています。
 「駅前は県都の玄関口です。民間活力を生かしながら国際会議などを開けるコンベンション機能を強化し、医療、文化、商業などの都市機能を高めていきます。街なかへの居住、空き店舗の活用などにつながる政策を展開して魅力ある中心市街地づくりを目指します」

 -東北中央自動車道の福島-米沢間が開通し、産業振興への期待が高まっています。
 「福島市は中通りと浜通り、東北各地と首都圏をつなぐ重要な結節点になります。特に浜通りでは福島・国際研究産業都市(イノベーション・コースト)構想が進められ、浪江町には世界最大規模の水素製造拠点が建設されます。浜通りの玄関口として浜通りの各市町村と連携しながら産業を活性化させる施策を進めていきたい」

 -農業振興に関してはいかがでしょうか。
 「副知事を務めた岡山県と比べても福島市には素晴らしい農産物がたくさんあります。ただ、残念ながら価格が低い。食品加工業に関する研究会を設け、ブランド化を進めます。例えば果物を使い、高級な印象を与える菓子を新たに作れば果物の単価が上がり、農業者の所得も向上するでしょう」

 -待機児童の解消も課題です。4月1日時点では223人となっており、県内最多でした。
 「市長をトップに官民で対策本部をつくります。短期で実施できる対策、長期的な取り組みを検討します。保育士の確保が必要になります。資格を持ちながら就労していない若い世代は処遇の改善を求める傾向にありますが、ベテラン保育士は現場復帰に不安を抱いているケースが多いと聞きます。心配事を取り除くための施策を展開すれば、経験豊かな人材の確保につながっていくでしょう。現場の声を聴き、実情に合わせた対策を講じていきます」

 -2020年の東京五輪では、市内で野球・ソフトボールの一部試合が開催されます。
 「大会まで時間は限られています。短期間に全国的なスポーツイベントや合宿の誘致、障害者も含めたスポーツの振興に取り組まなければなりません。合宿を誘致すれば宿泊により温泉地が活性化し、まちづくりにもつながります。大きな好機と捉えています」

 -市民へのメッセージをお願いします。
 「開かれた市政をモットーに市民との対話を大切にし、思いを市政に反映させます。誇りを持てる県都にしていきます」

■こはた・ひろし 飯舘村出身。原町高、東京大経済学部卒。1984(昭和59)年に旧自治省入省。1998(平成10)年に香川県健康福祉部次長に就き、政策部長などを務めた。北海道大公共政策大学院教授、総務省自治財政局公営企業課長、岡山県副知事などを経て2016年6月、復興庁福島復興局長に就任。2017年7月に退職した。福島市宮下町に妻澄代さんと2人暮らし。57歳。

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木幡浩氏
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