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白河踊り甦る(12月6日)

 白河市では「ハアハー」「イヤハー」、山口県萩市では「ヤンサエー」「ヤレサー」で始まる。死者の霊を慰める盆踊り「白河踊り」を縁に、両市は来年の戊辰戦争150周年に合わせて交流を深める。
 1868(慶応4)年夏、白河は戊辰戦争の激戦地「白河口の戦い」の舞台となった。およそ100日間の戦闘で東西両軍合わせて1000人の戦死者が出たとされる。白河の領民は敵味方の分け隔てなく、「白河踊り」で弔った。長州藩士も見よう見まねで一緒に踊り、古里に持ち帰った。今でも萩市を中心に各地で伝承されている。小学校の運動会で発表する地域や、「保存会」ができている土地もある。
 白河市の鈴木和夫市長と人見光太郎白河戊辰150周年記念事業実行委員会長は1日、萩市を訪れた。藤道健二市長に来夏白河市で開催する合同慰霊祭への参加を要請した。藤道市長は快諾するとともに、市民や小中学生の交流拡大でも大筋で合意した。
 「甦[よみがえ]る『仁』のこころ」。記念事業のテーマだ。慰霊祭は30年ぶりで、当時と同様に会津若松市や鹿児島市など、県内外の関係者も招待する予定だ。他人を思いやる「仁」の精神が宿る白河だから実現できる。

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