県内ニュース

主要

  • Check

9市町村で食農学実践 福大、自治体ごとにテーマ

 福島大は6日、食農学類(仮称)が自治体や住民と連携して繰り広げる実践型のプログラムを福島、郡山、南相馬、伊達、南会津、猪苗代、金山、西郷、飯舘の9市町村で実施すると発表した。本県農業を取り巻く課題解決や農業再生に向け、市町村ごとに設定する仮テーマも示した。食農学類の開設翌年の2020年度に開講し、農業発展に強い意欲を持つ人材の育成、大学と住民の協力による農業復興を目指す。

 現場実習を主体とした講義で、学生の実践的な活動を通じて農業の担い手不足の解消、東京電力福島第一原発事故後の風評払拭(ふっしょく)など地域貢献を進める。受け入れる市町村側は地域の課題解決に学術的な視点を生かす。
 9市町村の仮テーマと想定される教育内容は【表】の通り。福島市では地産地消を目指し6次産業化の推進や市場動向調査、南相馬市では原発事故からの水田再生策の研究、猪苗代町では就農・営農推進などを想定している。今後、取り組む課題や受け入れ場所、実習ほ場・場所の選定など詳細を各市町村と協議する。テーマと教育内容を確定させ覚書を結ぶ。
 南会津、金山両町を除く7市町村でのプログラムは食農学類2、3年次の必修科目として導入する。学類の定員は100人程度で、1テーマ当たり13人程度の履修を想定しており、それぞれ4人程度の教員が学生を受け持つ。週末の宿泊を視野に毎週金曜日の3、4時限に開講し、学生は月に数回、現地調査に臨む。先進地視察なども行い、1テーマに3年から5年をかけて成果を出す。南会津、金山の両町は学生から希望者を募り、夏季休暇などを利用する短期集中講義とする。
 福島大は9月に市町村職員らを対象に説明会を開いて連携を希望する市町村を公募。課題の緊急性や地域バランスなどを考慮して9市町村を選んだ。
 6日、福島大で記者会見した荒井聡農学系教育研究組織設置準備室副室長は「地域が抱える食と農の課題解決に向けて研究・教育を進める」とした。
 食農学類は2019(平成31)年4月に福島市金谷川のキャンパス内に開設する予定。食品科学、作物・栽培学、生産環境学、農業経営学の4コースを設け、食品産業や農林業を支える人材を育成する。

カテゴリー:主要

主要

>>一覧