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【地方創生政策】光る子どものアイデア(12月27日)

 東京で今月開かれた内閣府主催の「地方創生☆政策アイデアコンテスト」の高校生・中学生以下の部で、福島市の福島大付属小5年の七島海[み]希[き]さん、高橋かな恵さんが最高賞の地方創生担当大臣賞に輝いた。ユニークな地元商店街の活性化策を堂々と発表し、審査員から「感動し、夢と勇気をもらった」と高い評価を受けた。その笑顔に、復興に向けて進む本県の明るい未来が見えた。
 コンテストは2015(平成27)年から毎年開催している。内閣官房まち・ひと・しごと創生本部事務局などが提供している地域経済分析システムを活用して考案した地域振興アイデアが対象。今年度は高校生以下の部に328件、大学以上一般に部に647件の応募があった。
 最終審査会は東京大で開かれ、書類審査を通過した高校生以下の部と大学生以上一般の部のそれぞれ5団体がステージに立った。七島さんと高橋さんは「ふくしまにぎわい大作戦 地元商店街を盛り上げるために私たち小学生ができること」をテーマに、持ち時間の7分間で研究結果を発表した。
 2人は福島大付属小の5年生へのアンケート、地元商店街関係者や高齢者へのインタビュー結果などを分析。結果を基に、ユニークな商店街の活性化策を考案した。小学生が商店街美化のためにごみを拾い、おなかがすいたら商店街の関係者とバーベキューを楽しむ。交流の中で小学生が欲しい商品を伝え、その商品を置いてもらえば子ども客が増えるとした。また、商店街周辺を自動運転システムの社会実験場とし、福島駅や商店街、病院などを自動運転の車両が運行することで高齢者の客も増えると提案した。
 最終選考会に残ったのは2人以外は全員高校生以上だった。観光客がヒッチハイクで地域を回るシステムを確立して住民との交流も図るアイデア、使われなくなった農作物運搬モノレールや空き地を観光資源として生かす企画、健康的な学校給食を商品化して健康寿命を延ばすビジネスプランなどが提案された。
 表彰式で梶山弘志地方創生担当大臣からたたえられた七島さんと高橋さんは、感想を聞かれて「皆さんも休日に福島の商店街に来てください」と笑顔で呼び掛け、会場から大きな拍手を浴びた。地元商店街関係者も2人の企画の具現化に前向きなコメントを本紙に寄せている。子どもや若者のキラリと光るアイデアが生かされる地域づくりを進めていこう。(真田裕久)

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