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古里の風景ハワイへ 絵画印刷のハンカチ博物館展示

 東日本大震災の津波で命を落とした、いわき市の鈴木姫花(ひめか)さん=当時(10)、豊間小4年=が描いた絵のハンカチが今月から、米国・ハワイ州の太平洋津波博物館に展示される。今年は震災から7年を迎える。「津波による悲劇を二度と繰り返さないで」。デザイナーを夢見ていた少女の作品が海を越え、来館者に訴えかける。
 黄色い空と青い海、赤い太陽とカモメ、灯台で笑顔を見せる子どもたち-。ハワイ島ヒロ地区の太平洋津波博物館に飾られるハンカチには、明るく楽しそうな風景が躍る。豊間小3年生だった姫花さんが古里の塩屋埼灯台をモデルに描き、「全国灯台絵画コンテスト」で入賞した作品だ。
 京都市でデザイン事務所を経営する男性が震災後、将来はデザイナーになりたいと願っていた姫花さんの思いを伝えようと、この絵を印刷したハンカチを制作した。
 博物館のハンカチには姫花さんの写真や、父貴(たかし)さん(41)の英訳されたメッセージも添えられる。
 展示されるきっかけをつくったのは、本県の復興を支援している郡山市出身の写真家橋本直樹さん(53)=愛媛県西予(せいよ)市=だ。会員制交流サイト(SNS)で貴さんと知り合い、姫花さんのハンカチをいつも携帯していた。
 津波による本県からの漂流物を探そうとハワイ島に出向いた際、太平洋津波博物館を訪れた。岩手、宮城両県の写真は数多く並んでいたが、福島に関する展示物は少なかった。「福島の思いを象徴するものを置いてほしい」と考え、姫花さんのハンカチを飾るよう関係者に訴えた。
 館長のマーリーン・ムリーさんは「10歳の少女の明るい未来を津波が奪った。二度と悲劇を繰り返さないためにも、姫花さんの作品を世界中の津波研究者に見てもらいたい」と快諾した。現在、ハンカチを額に入れる作業を進めており、今月早々に披露される。

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姫花さんのハンカチを手にするムリーさん
姫花さんのハンカチを手にするムリーさん

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