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小松氏(いわき・小松技術士事務所長)最高賞 ものづくり日本大賞

 製造業の振興に貢献する人材を表彰する政府の「第7回ものづくり日本大賞」が15日、発表され、最高賞の内閣総理大臣賞にいわき市の小松技術士事務所長の小松道男氏(54)が選ばれた。環境保護に注目が集まる中、植物由来のプラスチックの成形技術を開発し、高い評価を得た。内閣総理大臣賞に次ぐ経産大臣賞「伝統技術の応用部門」に、二本松市の大七酒造社長の太田英晴氏(57)が選出された。
 県内からの最高賞受賞は、第4回の斎栄織物(川俣町、第2回ふくしま産業賞知事賞受賞)、第6回の郡山北工高コンピュータ部(郡山市)に続き3度目。福島のものづくりレベルの高さが、改めて全国に示された。
 今回、内閣総理大臣賞を受けたのは小松氏を含め24件71人。小松氏は植物を原料としたプラスチックの成形技術を生み出し、国内外で多数、特許を取得している。環境に優しい自然由来のプラスチック製品が世界的に普及するきっかけになるとされ、昨年11月には、フランス・リヨンで開かれた天皇誕生日祝賀レセプションに自身の特許を基に生産した食器を出展し、注目を集めた。
 小松氏は自らの知的財産を生かし、国内企業と協力して商品開発を進めており、子ども用食器を製造販売している愛知県新城市の豊栄工業の美和敬弘常務(45)と連名で受賞した。
 太田氏は純度の高い白米を削り出す「超扁平(へんぺい)精米技術」を全国で初めて酒造りに導入し、評価を受けた。大七酒造は福島民報社の「第1回ふくしま経済・産業・ものづくり賞(ふくしま産業賞)」で知事賞を受けている。

■総理大臣賞22日に東京で表彰式
 ものづくり日本大賞の内閣総理大臣賞の表彰式は22日に首相官邸で、経産大臣賞は2月5日に東京都内でそれぞれ行われる。

■県「豊かな創造性証明」
 小松、太田両氏のものづくり日本大賞受賞について、飯塚俊二県商工労働部長(ふくしま産業賞選考委員)は「両氏の受賞により県内企業のものづくり技術の高さ、豊かな創造性が証明された。県は引き続き、本県の産業活性化に向けた支援に力を尽くす」と語った。
 県は、中小企業が持つ知的財産(知財)の保護・活用を支援している。弁理士に委託し、新製品・新技術の特許取得で課題となる類似技術の有無を調べるほか、企業に知財の専門家を派遣し、技術開発に着手する段階から特許出願までをサポートする。大手企業の下請け事業所に対し、知財を生かし自社製品を生み出す「開発型企業」への転換を促していく。
 一方、伝統産業分野では県ハイテクプラザが中心となって新技術の開発を指導している。

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小松氏の特許技術を活用した食器=昨年11月、フランスのレセプション
小松氏の特許技術を活用した食器=昨年11月、フランスのレセプション

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