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ウルトラマンと須賀川(1月16日)

 ウルトラヒーローのモニュメントが立ち並ぶ須賀川市の中心商店街で、怪獣と一緒に座れるベンチが人気を集めている。等身大の怪獣像と肩を並べて写真を撮れる体験型観光の仕掛けだ。ウルトラマンの生みの親で「特撮の神様」と称される故円谷英二監督の出身地の新たな魅力になっている。
 ベンチは2基あり、カネゴンとピグモンが座る。昨年秋の設置以来、昼はファンや観光客、夜は酔客らが一緒に写真に収まっている。計11体ある立像とともに、姿を見つけてはカメラでパシャリ。街のにぎわいを演出している。
 先月には怪獣の「顔ハメ看板」も登場した。絵柄は同じくカネゴン、ピグモンなど。地元商店のお手製で、顔の部分に開いた穴に自分の顔を入れて記念撮影する観光客のうれしそうな姿は、地元の話題だ。顔のない顔ハメ看板が街の顔になる日も近そうだ。
 市は現在、円谷ミュージアムと特撮アーカイブセンターの整備を進めている。ウルトラマンに親しみ、円谷監督の偉業をたたえ、特撮の魅力を伝承する多彩な工夫が講じられている。ウルトラ兄弟のように世代を超えて注目を集めてほしい。「3分間」と言わず永遠に残したい文化だ。

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