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感謝の手紙、時超え帰郷 子孫が若松市に寄贈

 陸軍少将を務めた元会津藩士山川浩が記した手紙とゆかりの品が16日、会津若松市に寄贈された。鳥羽・伏見の戦いの後、江戸の会津藩邸に戻る途中で病に伏した山川を献身的に看病した和歌山県御坊市の旅館に宛てた礼状で、旅館の主人の子孫が保管していた。子孫に当たる中野健さん(64)=横浜市在住=が室井照平市長を表敬訪問した。
 旅館の主人は、紀州藩から会津藩などの東軍(旧幕府軍)の兵をかくまわないように通達が出ている中、危険を顧みず献身的に山川の世話をした。山川は恩義に報いるため1882(明治15)年に礼状と九谷焼の大皿を旅館に宛てて送った。
 礼状には、陸軍軍人として和歌山県に近い大阪方面に転勤したことから再訪するつもりだったが都合がつかず、代わりに手紙で感謝の気持ちを伝える旨が書かれている。交流はその後も続き、1888年に和歌山県に出張した機会に旅館を訪問し、会津塗のおわんを贈るなどした。
 中野さんら旅館の主人の子孫は、戊辰戦争150周年を機に会津藩士と御坊市のつながりを広く知ってもらおうと手紙などゆかりの品10点の寄贈を決めた。
 表敬訪問には御坊市の龍神康宏副市長らが同行し、会津若松市との交流促進を呼び掛けた。
 会津若松市は4月から市歴史資料センター「まなべこ」で寄贈品を展示する方針。

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寄贈品について室井会津若松市長(右)に説明する中野さん(中央)。左は龍神御坊市副市長
寄贈品について室井会津若松市長(右)に説明する中野さん(中央)。左は龍神御坊市副市長

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