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教室一面古里色に 11月に猪苗代で「アートフェス」

 猪苗代町の猪苗代青年会議所(JC)や、はじまりの美術館でつくる実行委員会は11月3、4の両日、町内の翁島小、吾妻中、猪苗代高の教室一面を絵や写真で飾る「ウォールアートフェスティバル」を初めて催す。アートの力で子どもの感性や郷土愛を育むとともに、新たな交流をつくり地域住民らが学校の在り方を見つめ直すきっかけとする。

 画家や写真家が10月中旬から町内に滞在しながら児童・生徒と力を合わせて町の豊かな自然や美しい花々、古里を象徴する景色、伝統文化、暮らしを絵画や写真で表現する。
 吾妻中ではインド西部の先住民族「ワルリ族」の画家ラジェーシュ・モールさん(35)が、米粉などを使う現地の伝統技法で「ワルリ画」を描く。猪苗代高では同校OBで、郡山市在住の写真家野口勝宏さん(58)が町内などの花を題材にした「福島の花」シリーズで彩る。翁島小では国内の画家が壁画を制作する予定で人選を進めている。各校とも一教室の壁全体を作品で飾る予定だ。
 11月3、4の両日は一般にも公開する。作品はイベント終了後も撤去せずに定期的な公開に向け、実現性を探る。町は3校を結ぶシャトルバスを運行して開催を後押しする考え。
 関連事業も繰り広げる。児童と生徒はインドの子どもたちと自作の絵画を交換して国際親善を深めるほか、開催前にはさまざまな芸術家との共同制作が体験できるワークショップなどを町内で開催する計画を練っている。
 実行委員長で猪苗代JC副理事長の楠恭信さん(38)と、NPO法人ウォールアートプロジェクト(本部・東京都)職員で郡山市出身の浜尾和徳さん(32)は8日、町内で芸術祭に向けて打ち合わせに臨んだ。
 浜尾さんは2012(平成24)年からワルリ族の村に通い、ワルリ画の技法や表現に魅せられた。昨年11月に、町内にワルリ族の画家3人を招いたのを契機に楠さんと意気投合してフェスティバル実施の構想が持ち上がった。
 楠さんは「少子化に伴い町内では中学校の統廃合が計画されている。地域と学校のつながりを再確認できる場にしたい」と思いを描く。浜尾さんは「世代を超えて交流できる事業にしたい」と話している。
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 実行委員会は個人や団体、企業からの協賛金や運営に協力するボランティアを募っている。問い合わせは浜尾さん 電話090(7321)5070へ。

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モールさんが描いた「ワルリ画」を見ながらフェスティバルに向けて意見を交わす楠さん(左)と浜尾さん
モールさんが描いた「ワルリ画」を見ながらフェスティバルに向けて意見を交わす楠さん(左)と浜尾さん

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