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「福島」を楽しみ、知る 芸人カンニング竹山さん

 「注文していた福島のあんぽ柿届いてた」「福島県の農産物は危ないと思っている方々もいらっしゃる。まさに風評だ、しかしそれは全然違う!」。お笑い芸人、カンニング竹山さんは短文投稿サイト「ツイッター」に、本県への思いをつぶやく。東日本大震災と東京電力福島第一原発事故発生後、たびたび被災地を訪ね、県民と交流してきた。人気タレントは一体なぜ、福島にこだわるのだろう。

 -震災と原発事故発生後、福島への旅を続けている。
 「原発事故がポイントだった。みんな、原発や放射線についてよく理解していないから、東京でも避難が必要、なんて話になって。ちょっと待てよ、と思った。事故を起こした原発の電気を使っていたのは東京だ。福島だけに押しつけて、自分たちだけが逃げるわけにはいかない。腹立たしく、悔しくなった。そこでスイッチが入った。俺が福島に行ってやるよって」
 -具体的にどう行動したのか。
 「自分に何ができるだろうと考えた。思い浮かんだのはロケだった。被災地でロケをしようと。『探偵ナイトスクープ』(テレビ朝日系=福島放送=)のようにぶらぶらと歩いて出会った人に声を掛ける。その様子をツイッターで発信したら面白いだろう。実際に被災地に行きそこで暮らす人と話をしてみると、本音が聞こえてきた。被災地以外の人の知らない真実がそこにあった。福島を歩き、楽しみ、事実を知ることが大切だと確信した」
 -福島に通い続け、友人やなじみの店が増えた。
 「温泉はたくさんあるし、食べ物はうまい。東京から近いのも魅力だ。安く、楽しく遊べる。東京の人にとっては(温泉地と言えば)伊豆や箱根がなじみ深いが、『福島もいいぞ』と言いたい。観光という形で東北への人の流れをもっとつくれないかと今、考えている」
 -後輩の芸人を連れて来県する機会もある。
 「被災地のことを知らない若手がいるので…。津波で一瞬にして何もかもが消えた。だから、海岸に立って目をつむり、震災前の町並みを想像する。たったそれだけでも、勉強になる」
 -2016(平成28)年5月、廃炉作業の続く福島第一原発を視察した。
 「この目で現場を確かめたいとの思いがあった。構内に入ってみると、印象が全く異なった。危険なところで、全員が厚い防護服を着て…というイメージではなかった。東電の幹部と話した。日本の技術が廃炉を支えているのだと実感した。真実を理解できた。正しいことを一つ一つ知っていくのが、これから、ますます大事になる」
 -原発事故発生後、再生エネルギーへの関心が高まっている。
 「原発は基本的にないほうがいい。福島第一原発の(事故後の)あの状況を見てしまったらね…。ただ、再生エネルギーへの転換は一気には進まない。原発を語る時、感情的になってしまう面はあるが、冷静にみんなで話し合っていかないといけない。時間がかかっても、議論すべきだ」

 カンニングたけやま 本名・竹山隆範。1971(昭和46)年、福岡市生まれ。福岡県立早良高卒。芸歴28年。最近はコメンテーターとしても活躍している。主な出演番組に「ビビット」(TBS系=テレビユー福島=)、「ノンストップ」(フジテレビ系=福島テレビ=)、「直撃LIVEグッディ!」(同)など。

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福島への思いを語るカンニング竹山氏
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