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福島駅東口 再開発事業本格化 準備組合が発足

 福島市のJR福島駅東口前の再開発が本格化する見通しとなった。同市の不動産管理業エスケーワンは10日までに中合福島店やホテル辰巳屋が入る市内栄町の辰巳屋ビルの土地と建物を取得した。再開発計画区域は約1万2000平方メートルで、大部分の地権者が加盟し、事業主体となる福島駅東口市街地再開発準備組合を組織した。県都の中心市街地活性化に向け、年内に今後のスケジュール、事業内容などの方向性を固める方針だ。
 エスケーワンは地域活性化や人材育成に取り組むふくしま未来研究会グループの一企業。駅前再開発を目指す計画区域は【地図】の通り。辰巳屋ビルと、旧中合福島店二番館が入っていた平和ビルから福島医大新学部建設予定地までが範囲となる。地権者は14人で、このうち12人が10日までに再開発に同意し、準備組合に加盟した。
 準備組合は事業協力者として野村不動産を選定した。今後、商業施設や、マンションを含めた住居施設などを視野に再開発の内容を詰める。準備組合の関係者によると、再開発の方針が固まれば辰巳屋ビル、平和ビルを含め区域内の建物は解体する方向だ。
 エスケーワンは辰巳屋ビルを取得後、ビルを所有していた辰巳屋に土地と建物を一括して貸す賃貸借契約を締結した。辰巳屋がホテル辰巳屋や中合福島店と転貸借契約を締結することに同意しており、所有権移転後にビルが解体される場合でも、それまでは営業できる環境を整えた。準備組合は今後、ホテル辰巳屋や中合福島店の意向を確認しながら再開発協議を進める方針だ。
 辰巳屋ビルは1973年(昭和48)年に完成した。鉄骨鉄筋コンクリート造り10階建てで、敷地面積は約3600平方メートル、延べ床面積は約3万8000平方メートル。
 エスケーワンの岡部政美社長は「将来を見据えた駅前再開発のために辰巳屋ビルを取得した。県都のにぎわい創出のために取り組みたい」としている。
 辰巳屋の森岡幸江社長は福島民報社の取材に対し「さまざまな面から検討した結果、駅前再開発に全面的に協力すべきと判断した。再開発内容の流れに沿って対応したい」と語った。

■公共施設再編と連動も
 福島市は老朽化が進む市内の公共施設を再編整備する方針を示している。再編整備の中で中心市街地のにぎわい創出に向け、人が集まり交流するコンベンション機能を持った施設を配置する考えで、年内にも再編の全体像を示すとしている。
 木幡浩市長は「辰巳屋ビルは中心市街地活性化を図る上で重要な位置付けとなる。情報収集に努め、再開発の動きと連動し、適切に対応する」と述べた。
 福島市の中心市街地を巡る動きは活発化している。今年1月に市内上町に大原綜合病院の新病院棟が開院し、3月には老朽化したアーケードを取り除く駅前通りの改修工事が完了した。2021年には福島医大の新学部が開設される予定だ。
 渡辺博美福島商工会議所会頭は「駅前再開発は魅力あるまちづくり推進のために極めて重要。今回の動きにより再開発の具体化に向けた要件が大きく進展した。駅前周辺の活性化に向けて全面的に支援、協力していきたい」としている。

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【地図】
【地図】
ホテル辰巳屋や中合福島店が入る辰巳屋ビル
ホテル辰巳屋や中合福島店が入る辰巳屋ビル

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