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おもてなし「福島色」 島サミット18日いわきで開幕

 いわき市で18、19の両日開かれる太平洋・島サミットで、県内の関係者は本県ならではのおもてなしで世界の要人を出迎える。同市の高校生は市民の笑顔の写真をコラージュした作品を会場に飾り、歓迎の気持ちを伝える。昼食会は市内の国宝・白水阿弥陀堂で催し、養殖ウナギなど県産食材の料理を振る舞う。さらに、県内で開発された植物由来のプラスチックで作ったカップを食器に使うなどして復興を目指す本県の今を発信する。

■市民の笑顔で歓迎 いわきの高校生写真をコラージュ

 いわき市民の笑顔の写真をコラージュした作品は、市内の11校33人でつくる高校生応援隊が制作した。
 作品は、応援隊が2月から島サミットのプレイベントなどに参加して撮影した写真約700枚を横3・6メートル、縦1・8メートルのパネルに貼り付けた。17日、サミットの会場となるスパリゾートハワイアンズに掲示する。担当した広報記録班長で磐城桜が丘高2年の松浦航太さん(16)は「作品を通して世界の人に市民の元気な姿を発信していきたい」と意気込んでいる。
 サミットを高校生の視点から発信しようと「太平洋・島サミットつうしん」も1000部作った。サミットの概要や応援隊の活動を写真付きで紹介している。19日、JR湯本駅前で繰り広げられる「太平洋・島まつり2018inフラのまち湯本」で市民らに配布する。

■県産ウナギで食PR 昼食会メニューに使用

 昼食会では、ステーキや天ぷら、ちらしずしなどの和食メニューが振る舞われる。
 ちらしずしには田村市のウナギ養殖・販売会社「ニューフロンティア」が市内滝根町で養殖する県産ウナギ「あぶくま高原 福うなぎ」が使用される。
 同社は東日本大震災と東京電力福島第一原発事故からの復興を目指す県民を元気づけようと2015(平成27)年夏に起業。県内で唯一、ウナギを養殖・販売している。
 福うなぎは脂の乗りが良くて身が柔らかく、臭みや後味の悪さなどの癖がないのが特長だ。関係者はサミットをきっかけに、県産ウナギの国際的知名度が上がってほしいと期待する。
 同社顧問の山下尊宣さん(68)は「日本の伝統食を食べてもらうのが楽しみ」と心待ちにしている。

■環境保護の技器に 小松さん開発のプラカップ

 いわき市の小松技術士事務所長の小松道男さん(55)が開発したプラスチック成形技術で製品化した植物由来のプラスチックカップが昼食会で使用される。
 小松さんは製品化が困難とされる植物由来のプラスチック「ポリ乳酸」を成形する特許を数多く取得。今年一月に「ものづくり日本大賞」で最高賞の内閣総理大臣賞を受けた。
 会場では、プラスチックカップが廃棄時にバクテリアなどで分解され、有害物質を発生しないなどの優れた点が紹介される予定だ。小松さんは「海洋プラスチックごみの問題などを解決する手段の一つになりうる。福島発の技術をぜひ知ってもらいたい」と願っている。
 カップには同市四倉町のテーマパーク「ワンダーファーム」で生産した新鮮なトマトが入れられる。同社の元木寛社長(42)は「手間暇を惜しまずに作ったトマトの味を堪能してほしい」と話している。

■歴史と文化感じて 白水阿弥陀堂が昼食会場

 昼食会は知事主催で、県内唯一の国宝建造物・白水阿弥陀堂の境内で開かれる。各国首脳に県産品のおいしさとともに、脈々と受け継がれる歴史と文化を肌で感じてもらう機会となる。
 白水阿弥陀堂は永暦元(1160)年に奥州藤原氏・秀衡の妹の徳姫が亡き夫・岩城則道の冥福を祈って建立したとされる。県は平安後期に建立された白水阿弥陀堂を眺めながら和食を味わうことで「日本らしさ」を満喫してもらう狙いだ。県国際課は「世界に本県の魅力を伝え、誘客にもつなげたい」としている。雨天の場合は市内のパレスいわやが昼食会場となる。

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冊子を手にする松浦さん(左)らと写真をコラージュしたパネル
冊子を手にする松浦さん(左)らと写真をコラージュしたパネル
昼食会に提供される県産ウナギ「あぶくま高原 福うなぎ」
昼食会に提供される県産ウナギ「あぶくま高原 福うなぎ」

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