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県、人材育成拠点に 民報社など造成 大玉に「樹の森」

 福島民報社などでつくる「県59市町村樹の森づくりプロジェクト実行委員会」が大玉村のふくしま県民の森フォレストパークあだたらに造成した「樹の森」について、寄贈を受けた県は森林ボランティア育成や小中学生の森林環境学習の拠点として活用する。県と県内全市町村の木が集まる貴重な場所を生かして森林に触れる機会を提供し、県土の豊かな緑を守る多様な人材を育てる。
 「樹の森」整備は、福島民報社が2016(平成28)年4月から展開した創刊125周年記念事業「ふるさと大好き 59市町村応援プロジェクト」植樹活動の集大成。県民の森の1画約5.5アールに県と59市町村の木合わせて25種類を植えた。6月10日に南相馬市で開かれる第69回全国植樹祭と連携する。
 植えた樹種は【表】の通り。現在、アカマツやケヤキ、サクラなどが2メートルほどに育つ。20年ほどで一般的な木の大きさに成長するという。木質チップを敷いた道を散策できる。木の前には葉や花、県民生活との関わりなどの特徴を記した案内板を設けた。
 今後、県はNPO法人県もりの案内人の会、ふくしまフォレスト・エコ・ライフ財団などと協力し、県認定ボランティア「もりの案内人」を養成する実習地として活用する。講座を通じて樹種の特徴を理解してもらい、森林整備や森林散策などの企画立案ができる人材を県内全域に配置できるようにする。小中学生の森林環境学習で利用し、県内各地の樹種を紹介しながら保全への意識を高める。
 県内の森林面積は全国第4位の97万5000ヘクタールで、県土の7割を占める。林業は県民生活と深く結び付いていたが、東京電力福島第一原発事故後は放射性物質の影響などで環境が大きく変わった。2016年度の森林整備面積は6406ヘクタールで、原発事故前の半分程度。2016年度の林業の新規就業者は84人で、2010年度の242人から大きく落ち込むなど担い手不足が課題となっている。
 全国植樹祭は森林を再生し、県民の森づくり活動への参加を推進する目標の下、保全への機運を高めるのが目的。県民の森はサテライト会場になっており、県は植樹祭に合わせて「樹の森」をPRし、本県の森林の魅力を改めて発信する。

■完成祝い現地で式典
 「樹の森」完成式典は20日に現地で行われ、実行委の代表や地元の子どもたち約100人が参加した。斎藤卓夫県森林・林業・緑化協会長、佐竹浩県農林水産部長、押山利一大玉村長があいさつし、森づくりの大切さを訴えた。3氏と諸井道雄県造園建設業協会長、地元の大玉FCスポ少の小沢楓雅(ふうが)君(玉井小6年)と柳田朔(さく)君(同)らがケヤキを植樹した。県と59市町村の木を紹介する表示板を除幕した。
 実行委は福島民報社と県森林・林業・緑化協会、県森林組合連合会、県農林種苗農協、農林中央金庫福島支店で構成し、県造園建設業協会が後援している。
 福島民報社から遠藤義範常務、花見政行取締役広告・事業担当が出席した。

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「樹の森」完成を祝い、県の木ケヤキを植樹する(前列右から)柳田君、斎藤会長、諸井会長、押山村長、佐竹部長、小沢君
「樹の森」完成を祝い、県の木ケヤキを植樹する(前列右から)柳田君、斎藤会長、諸井会長、押山村長、佐竹部長、小沢君

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