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野球人気復活を(5月25日)

 「ボールを投げたり、捕ったりすることができない子が本当に多いんだ」。50代の中学校の先生が話し始めた。「昔は三角ベースなど遊びの中から自然に覚えていたんだけどな」。
 今のように放送局の数が多くなかった頃、夕食時のお茶の間ではプロ野球中継の前に家族が集まり、一投一打に熱狂した。団地の空き地で野球小僧たちが、憧れの選手を物まねしながら白球を追った。だが、サッカーやバレーボール、あらゆるスポーツを楽しめるようになった。子どもの関心は野球だけでなく、さまざまな世界に広がる。
 「投げる」「捕る」「打つ」「走る」を幼い頃から身に付けてほしい-。福島市の私立幼稚園協会は7月に親子ティーボール教室を開く。ボールを打者の腰と同じほどの高さに置いて、バットで打つ。投手はいない。ルールは野球が基になる。小さい子でも親しみやすく基本を学べる。
 大リーグでは大谷翔平選手が「二刀流」で活躍する。2020年の東京五輪は、福島市の県営あづま球場が野球とソフトボールの試合会場となる。関心が戻りつつある。協会もティーボールをさらに広めていく。子どもたちはきっと面白さ、楽しさに気付いてくれる。

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