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恵みの森次代へ 両陛下、お手植え 南相馬で全国植樹祭

 第69回全国植樹祭は10日、天皇、皇后両陛下をお迎えして南相馬市原町区雫(しどけ)の海岸防災林整備地区で開催された。両陛下は本県の復興や緑豊かな県土を象徴するケヤキやアカマツなどをお手植え、お手播(ま)きした。県内外から集まった来場者約8000人が「育てよう 希望の森を いのちの森を」をテーマに植樹などを行い、東日本大震災と東京電力福島第一原発事故からの森林再生を誓った。

 会場周辺は午前中、霧雨が降ったりやんだりする天候となったが、記念式典が始まるころには雨がやんだ。天皇陛下はクロマツ、ケヤキ、スダジイを丁寧に植え込み、皇后さまは芝生に膝をつくなどしてアカマツ、ヤマザクラ、ヤブツバキをお手植えされた。右手で優しく土を整えられた。続いて、天皇陛下が津島マツと飯豊スギ、皇后さまがベニシダレとマルバシャリンバイの種をお手播きした。緑の少年団員と共にお手植え、お手播きを終えると、来場者から大きな拍手が送られた。
 式典では大会会長の大島理森衆院議長、内堀雅雄知事らがあいさつした。県内の芸能継承者らが演奏や伝統芸能などを披露した。メインアトラクションでは高校生らが高村光太郎・智恵子をモチーフにした踊りや演劇を発表し、復興へ歩む福島の姿やさまざまな支援への感謝の思いを全国からの出席者に伝えた。
 エピローグでは、郡山市ゆかりの4人組男性グループGReeeeNが手掛けた大会テーマ曲「福ある島」を出演者全員で合唱した。
 式典に先立ち、来場者が会場に隣接する4.6ヘクタールの植栽地に県民が育てたクロマツなど18種類の苗木を植え、緑豊かな県土の復興を願った。参加者が植えた苗木は今後、津波や風害などから住宅や農地を守るための海岸防災林となる。
 両陛下は11日、相馬市や福島市などを巡り同日夕、帰京された。
 内堀知事は11日、記者団の取材に対し「数年前から準備し、当日も一生懸命に取り組んだ全関係者のおかげで滞りなく開催できた」と語った。その上で「両陛下から植樹活動をぜひ続けてほしいとのお言葉をいただいた。県として後継活動にどう取り組むか、しっかり検討したい」と述べた。
 全国植樹祭の県内開催は1970(昭和45)年に猪苗代町で開かれて以来、48年ぶり。震災と原発事故の発生以降、東北の被災地で開かれたのは初めて。2019年4月30日で退位する天皇陛下と皇后さまをお迎えする最後の植樹祭となった。両陛下の公務での来県も最後になるとみられる。

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両陛下がお手植えされる苗木やくわを運ぶ緑の少年団の児童たち
両陛下がお手植えされる苗木やくわを運ぶ緑の少年団の児童たち

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