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広野をバナナ産地に 農業と観光再生へ

 広野町と町振興公社は、東日本大震災と東京電力福島第一原発事故で被害を受けた農業と観光の再生に向け、年内にもバナナ栽培に乗りだす。双葉郡での栽培を目指していたJA福島さくら(本店・郡山市)と連携し、町内のビニールハウスで、寒冷地でも栽培できるよう改良したバナナの実証栽培を行う予定。7月28日に一部再開するJヴィレッジを訪れる観光客らに販売し、「バナナの産地」として国内外に発信する。
 栽培するのは岡山市の農業法人が開発したバナナで、凍結解凍覚醒法と呼ばれる技術を用い寒冷地への順応性を高めた苗から育つ。香り豊かで糖度が高く、高級バナナとして1本数100円以上で販売されている。皮は薄くて柔らかく、無農薬栽培なので皮ごと食べられる。
 町と町振興公社は二ツ沼総合公園内で震災後利用されていなかった約800平方メートルのビニールハウス1棟を活用。年内にも約80本の苗を植え、実証栽培を開始する予定だ。6~9カ月ほどで最初の収穫期を迎え、数トン程度の収穫量を見込んでいる。その後は年2回程度収穫できる。
 町と町振興公社は収穫したバナナを町の特産品とし、Jヴィレッジなど町内の観光地を訪れた観光客らへの販売を目指す。バナナを使った菓子やジャムなど6次化商品の開発に向けた検討も進める。
 町内では震災と原発事故に伴い農家が大幅に減少した。将来的には、温暖な気候をアピールするため町内で栽培しているミカンと共に、バナナを町の特産にし、栽培を町内に広げることで農業の再生につなげる。
 町振興公社の中津弘文社長(61)は「販路の確保など課題は多いが、栽培を軌道に乗せ、双葉地方の復興につなげたい」と語った。

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バナナの実証栽培を予定している二ツ沼総合公園内のビニールハウス
バナナの実証栽培を予定している二ツ沼総合公園内のビニールハウス
広野町などが実証栽培に取り組む寒さに強いバナナ
広野町などが実証栽培に取り組む寒さに強いバナナ

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