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U21日本代表で出場 鈴木陸斗さん 7月開幕の聴覚障害バスケ世界選手権

 県立聴覚支援学校中学部3年の鈴木陸斗さん(15)=いわき市小名浜=は聴覚に障害を持つ人のバスケットボール世界大会に初めて日本代表として臨む。バスケットボールの本場での大会に心を躍らせ、「自分のプレーで古里の多くの人を元気にしたい」と闘志を燃やす。

 7月6日に米国・ワシントンDCで開幕する「U21デフバスケットボール世界選手権」に21歳以下の日本代表として出場する。「実力がどこまで通用するか分からないが、全力を出し切る」と意欲を語る。
 2歳の時にほとんど音を聞き取ることができない感音性難聴と診断された。小学4年生の時に母圭香(けいこう)さん(44)の知人の紹介でいわき市のミニバスケットチームに入った。コートを走り回り、シュートを決める。仲間とともに点を挙げる達成感と競技の躍動感から、たちまちとりこになった。
 親元を離れて郡山市の県立聴覚支援学校中学部に進んだ。バスケットボールを続けようと思ったが、部はなかった。バドミントン部と特設陸上部に所属し、空いた時間にシュートやドリブルに臨み、腕を磨いた。努力が実り、今年1月に和歌山県で行われた選考会に合格し、日本代表に選ばれた。昨年開かれた「全国障害者スポーツ大会」の800メートルに出場するなど身体能力の高さは折り紙付きだ。
 週末は地元に戻り、クラブチーム「M・I・B」でチームプレーなどの戦術を身に付ける。チームで指導する代表の渡部恵丞(けいすけ)さん(39)も「伸び代は未知数。どれだけ飛躍していくのか楽しみ」と期待する。
 ポジションはガード。陸上で鍛えた脚力を生かしたパワフルで素早いディフェンスを得意としている。西郷村出身でU21日本代表で主将を務める越前由喜さん(19)=宮城教育大2年=の積極果敢なプレースタイルを目標にしている。将来は聴覚障害者の五輪「デフリンピック」の出場を目指す。
 「海外での試合は貴重な経験となる。自分の持てる力を出し切りたい」。夢の実現に向けて力強い一歩を踏み出す。

カテゴリー:福島のスポーツ

大会に向けて実戦練習に汗を流す鈴木さん
大会に向けて実戦練習に汗を流す鈴木さん

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