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会津三十三観音を歩く(7月8日)

 先人にならい、歩いて会津三十三観音を巡礼する動きが喜多方市内で始まった。喜多方市塩川町の一番札所「大木観音堂」から会津坂下町の三十三番札所「御池観音堂」まで全長約百六十キロを、四国の「お遍路」のように親しんでもらう。
 一週間かけると一日当たり二十数キロになる。朝早くから夕暮れまで、思い思いに三万五千歩から四万歩を日々刻む。七日間のゆっくりとした時の流れが、古き良き「仏都会津」にいざなう。
 「会津の三十三観音めぐり」が二〇一六(平成二十八)年四月に日本遺産になり二年が過ぎた。五月には有志二十人ほどが挑戦し、六人が歩き切った。案内板、トイレ、宿泊場所…。充実感とともに、誰でも安心して歩けるために足りないものが分かった。今月十七日に報告会を開き、これから改めるべき点を話し合う。
 会津地方の宿泊業者が興味を持つ。九日に六つの旅館やホテルが協力し、官民一体の誘客に動く。長期滞在型の観光として大きな魅力を持つ。訪日外国人(インバウンド)に売り込める。九月にも第一弾を仕掛けるという。先人が残した地域の宝を掘り起こし、会津の文化を世界に発信する絶好のきっかけになる。

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