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駅前の不思議な光景(7月11日)

 夕暮れ時のJR福島駅東口で不思議な光景が繰り広げられている。数人の男性が、長さ三メートルほどの棒を天に向けて突き上げ、素早く振り下ろす。その先には、金色の紙のような物が数枚付いていて、ヒラヒラはためく。
 祭りで披露する新しい踊りの練習であろうか。それにしては、格好が場違いの印象を与える。ヘルメットをかぶり、暑さに負けず作業服をしっかり着こなしている。帰宅途中のサラリーマンがたまりかねて、何をしているのか尋ねてみた。棒を操るのは駅前広場を管理する福島市の職員だった。
 意外にも、ムクドリの大群を追い払う作業をしていた。鳥が嫌うとされる金紙を棒に付け、振り回すと逃げだすらしい。一定の効果が見られるという。以前から県都の玄関口では、周辺の樹木を数万羽がねぐらにする。糞[ふん]をまき散らし、住民や買い物客を困らせ続ける。猛暑の中で頑張る市職員を心から応援したくなった。
 これまでも鳥が嫌がる音や低周波を流したり、天敵のタカを飛ばして驚かせたりしていた。だが、決め手を欠いた。今度こそ市の奮闘が糞害解決の決め手になり、住民の憤慨を収める決定打になることを長い目で期待しよう。

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