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挑戦重ね念願の頂点 奥の松酒造世界一

 インターナショナル・ワイン・チャレンジ(IWC)の日本酒部門で世界一に輝いた二本松市の奥の松酒造の関係者は十一日、歓喜に沸いた。東日本大震災と東京電力福島第一原発事故からの復興と風評払拭(ふっしょく)に向けて国内外で積極的にPR活動を続けてきた成果が実った。受賞を機に、さらに質の高い酒造りに取り組む。
 英国・ロンドンでの授賞式に臨んだ遊佐丈治社長(55)と津島健統括部長(49)は「奥の松 あだたら吟醸」とチャンピオン・サケが発表されると、がっちりと握手を交わし喜びを分かち合った。世界一を競い合った名倉山酒造(会津若松市)の関係者からも祝福を受け健闘をたたえ合った。
 現地からの一報を受けた本社では社員が喜びに浸った。取引先などから祝福の電話が次々寄せられたほか、これまで付き合いのなかった県内外の販売店や一般の人からも早速注文が入ったという。「奥の松 あだたら吟醸」はふくよかで爽やかな香りとなめらかな喉越しが特徴。発売から二十年以上の歴史があり、杜氏(とうじ)の殿川慶一さん(68)は「これまで信じてきたものが評価されて良かった」と笑顔を見せた。
 IWCに本格的に出品し始めたのは二〇一六(平成二十八)年から。二〇一五年にほまれ酒造(喜多方市)がチャンピオン・サケに選ばれたことに背中を押されたという。出品から三年目で念願の世界一を手にした。殿川さんは「風評払拭につながる大きな一歩。今まで以上に国内外に売り込みたい」と先を見据えた。
 三保恵一二本松市長は「日々のたゆまぬ努力が実を結んだもの。世界一の快挙は私たちに夢と感動を与えてくれた。二本松の誇り」とたたえた。二本松商工会議所の山口純一会頭は「酒造りに情熱を傾けてきた成果。これを機に、さらに多くの人に二本松の酒を愛してもらいたい」と期待を込めた。

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チャンピオン・サケに輝いた「奥の松 あだたら吟醸」を手に喜ぶ殿川さん(中央)と社員
チャンピオン・サケに輝いた「奥の松 あだたら吟醸」を手に喜ぶ殿川さん(中央)と社員

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