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日本酒道会(7月18日)

 郡山市に日本酒道会がある。日本酒を愛し、正しいお酒の飲み方を追求する。歴史は古く、一九五三(昭和二十八)年に誕生した。十年ほど途絶えた時期があったが、今に受け継がれている。
 夏と冬に例会が催される。毎回、市内を中心に百五十人前後が集う。季節の料理と会話をさかなに杯を交わす。見ず知らずの間柄でも席を同じくすれば、打ち解け合える。遊び心も忘れていない。最初の例会に出席すると、「入門証」が与えられる。次は「初段」になる。その後は二度出るごとに昇段していく。現在、最高段位は十一段を数える。
 <一、酒は楽しく飲むべきなり。ほろ酔いをもって最上とす。酒は酒量にあらず、酒品なり>。例会の冒頭で「酒道五則」を唱和する。たしなむ上での五つの心構えを説く。<二、酒に飲まるるなかれ。酒席にて周りの人を不快にするは下道なり>。堅苦しい言い回しだが、他人に迷惑を掛けずに味わうことに尽きる。
 連日、厳しい暑さが続く。冷たい一杯で喉を潤したくなる。祭りや帰省などでお酒に接する機会も増す。五則には発足当初になかった文言が書き加えられている。<飲んで運転[のる]のはもってのほか>。きつく戒める。

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