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ナイジェリアから熱い声援(7月20日)

 アフリカの在ナイジェリア日本大使館の受付前に真新しい相馬野馬追のポスターが張られた。甲冑[かっちゅう]姿の「サムライ」が宙をにらむ。旗指物をなびかせ騎馬武者がせめぎ合う。熱い声援を受け騎馬が疾走する。
 五月に着任した大使の菊田豊さんが取り付けた。民謡「相馬流れ山」の歌詞が書かれた扇子と飾り付きのむち棒も置く。日本を離れる前、古里の本県に帰省した折に知人から託された。遠い異国へ運ぶ数多い荷物の一つにした。任国は野生の馬がたくさんいると聞いていた。馬にまつわる文化の紹介は日本への理解に結び付くに違いない。
 着任後すぐ、大使館のホームページのあいさつ文を更新している。日本語版には新任大使としての決意を記す。一方、英語版の中では、あえて東日本大震災と風評の被害に触れた。日本全体の紹介とともに、本県が復興に向かう姿と魅力を海外に広めたい。思いが行間からあふれる。
 菊田さんは福島民報の紙面で今月、ナイジェリアの様子を六回にわたって伝えた。ポスターは一万三千キロ離れた異国の地で福島の再興を応援する。野馬追の開催まであと一週間となった。今年も相馬地方に「熱い」夏がやってくる。

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