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郡山、福島の機器開発支援施設 心臓手術研修で活用

 日本心臓血管外科学会は、郡山市のふくしま医療機器開発支援センターや福島市のイービーエムふくしま製造開発センターFISTなど県内施設を心臓手術の教育研修の場として活用する。二十一日に福島市内で開いた同学会の理事会で決めた。
 福島民報社の二十二日の取材に対し、学会理事長で福島医大心臓血管外科学講座の横山斉教授は「学会の総意としてOFF-JT(職場外での教育訓練)の必要性を認識している。FISTやふくしま医療機器開発支援センターと連携していきたい」と語った。
 理事約三十人は二十二日、福島市のFISTで開かれた医療機器開発促進強化事業セミナーに参加した。橋本明良県商工労働部長があいさつした後、ふくしま医療機器開発支援センターの滝沢真己センター長が医療機器開発促進強化事業について説明した。
 FISTに拠点を置く医療機器開発・販売「イービーエム」(本社・東京都)の朴栄光社長がこれまで開発してきた心臓手術訓練シミュレーターとFIST施設内を紹介し、学会での今後の活用を呼び掛けた。
 イービーエムは福島民報社の第二回ふくしま経済・産業・ものづくり賞(ふくしま産業賞)で福島民報社賞を受けた。

■大阪大大学院心臓血管外科 澤芳樹教授に聞く

 人工多能性幹細胞(iPS細胞)から作った「心筋シート」を重症心不全患者に移植する臨床研究を計画し、世界の注目を集める大阪大大学院医学系研究科心臓血管外科の澤芳樹教授が二十二日のセミナーに参加した。澤教授は福島民報社の取材に応じ、「(東日本大震災と東京電力福島第一原発事故からの)復興を経て、福島の地からイノベーションを起こしてほしい」と語った。
 -本県との関わりは。
 「日本心臓血管外科学会理事長の横山教授や、イービーエムの朴社長とのつながりで県内を訪れる機会は多い。昨年十二月には朴社長が福島市農道空港を使って心臓血管外科手術の新型シミュレーター一号機を関西まで空輸した」
 -県内の印象は。
 「福島空港を活用し何度も来ているが、空気や食べ物がおいしい。県民の人柄が素晴らしい。古き良き日本の原風景がある」
 -県民へメッセージを。
 「若い医療者らの研修などで県内施設と連携していきたい。福島市で製造された訓練シミュレーターを通じてイノベーションを起こしてほしい。震災と原発事故という大変な困難を乗り越えてきた福島にはそのエネルギー、可能性がある」

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日本心臓血管外科学会の理事らにFIST施設内を説明する朴社長(右から2人目)
日本心臓血管外科学会の理事らにFIST施設内を説明する朴社長(右から2人目)
福島への思いを語る澤教授
福島への思いを語る澤教授

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