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桃を食べて夏を乗り切る(7月26日)

 県産桃の主力品種「あかつき」が果物売り場をにぎわす。既に味わった人は多い。例年より一週間ほど早く出荷が始まった。適度な歯応えと、たっぷりの果汁は、猛暑にほてった体にうれしい。雨が少なく「少し小ぶり」というが、おいしさがぎゅっと詰まる。
 桑折町は、皇室に届けられる献上桃の産地に二十五年連続で選ばれた。二十五日の選果・箱詰め式で果実を糖度でより分け、さらに色や形などを吟味した。一九九六(平成八)年に皇太子ご夫妻、二〇一五年には天皇、皇后両陛下が町内伊達崎[だんざき]の桃園を訪問された。
 JAグループのウェブサイトに桃の成分が載る。血圧を下げる効果があるとされるカリウムを多く含む。水に溶けやすい食物繊維のペクチンも豊富で、腸を整えるとあった。主成分の果糖は吸収が早く、疲れた体を回復させる。果肉からは水分を補うこともできる。この時期に欠かせないパーフェクトフルーツに挙げられる。
 気象庁が「災害」と指摘する危険な暑さがやまない。農家は丹念に水やりをし、一玉一玉に愛情を込める。体が悲鳴を上げる前に、その秘めた力を実感したい。張りのある実をがぶりとやれば、酷暑も乗り切れる。

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