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37歳ボクサー闘志 世界王座に再挑戦 大竹秀典選手(郡山出身)

 今月二十五日、米国で世界ボクシング機構(WBO)スーパーバンタム級タイトルマッチに挑む郡山市出身で同級六位の大竹秀典選手が三十一日、横浜市で記者会見し、王座獲得へ闘志を燃やした。約四年ぶり二度目の世界戦となる大竹選手は三十七歳。勝利すれば長谷川穂積選手が持つ三十五歳九カ月の国内男子最年長記録を更新する。「この年齢になっても信じて応援してくれた両親、地元の仲間に最高の結果で応えたい」と誓った。

 日大東北高、仙台市の東北文化学園専門学校を卒業し二十一歳の時、スポーツジムでシャドウボクシングを見て興味を持ち、郡山市内のボクシングジムに飛び込んだ。二〇〇四(平成十六)年、プロを目指して上京。名門・金子ジムの門をたたき、二十四歳でプロテストに合格した。
 接近戦を得意とし、勝負勘の鋭さから「リングの仕事人」の異名を持つ。二〇一二年八月に日本王座を獲得し四度防衛。満を持して二〇一四年十一月、初の世界戦で英国の王者に挑んだ。しかし、相手の強烈なパンチと巧みな防御に翻弄(ほんろう)され、大差の判定負けを喫した。
 当時すでに三十三歳。だが、ボクシングへの情熱は冷めず、横浜市内の飲食店で働きながら技を磨いた。二〇一七年四月に東洋太平洋スーパーバンタム級王座に就くと三度の防衛に成功し、世界戦再挑戦のチャンスをつかんだ。
 今回の相手はガーナ出身のアイザック・ドグボエ選手(23)。十九戦全勝、十三KOの実力派で「最強王者」と評される。
 「普通なら引退する年齢」と自覚している。会見では体力の回復が遅くなっている現状も明かした。だが、「成長しないと思ったら(現役を)辞める」と腹をくくった。「絶対にチャンピオンになる。不可能を可能にする自分の姿を見てほしい」と決意する。
 郡山で世界王座の防衛戦を開くのが夢だ。「東日本大震災を乗り越え、福島は元気だという姿を古里から世界に発信したい」と言葉に力を込めた。

■米で25日決戦

 WBO世界スーパーバンタム級タイトルマッチは二十五日(現地時間)、米アリゾナ州グレンデールで行われる。大竹選手の戦績は三十六戦三十一勝(十四KO)二敗三分け。

■「いつもの戦い期待」郡山の後援会

 郡山市の後援会の上野一夫副会長(69)は世界戦に応援に行く予定だ。「前半は耐え、後半のラッシュで仕留めるいつもの戦いを期待する。市民のために世界を取ってほしい」と勝利を願った。
 母親の千賀子さん(62)は「前回の世界戦で負けた時は、もう一度頑張りたいと言っていた。挑戦し続ける姿が私たちを元気づけてくれる。どんな結果になっても拍手を送りたい」と親心を見せた。
 勤務先の横浜ビール(本社・横浜市)の太田久士社長(55)も期待している。アルバイトをしながらボクシングを続けていた大竹選手に声を掛け、職場に招き入れた。就業時間を大幅に短縮するなどして支援している。「大竹選手の頑張りは社員だけでなく横浜市民の誇り」と語った。

カテゴリー:福島のスポーツ

地元の応援を力に王座獲得を誓う大竹選手
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