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企画・提案力育てる 応募で社員教育 藤田建設工業(棚倉)

 棚倉町の藤田建設工業は福島民報社の「ふくしま経済・産業・ものづくり賞(ふくしま産業賞)」で第一回特別賞、第三回金賞を受けた。八月末まで受け付けている第四回にも応募する。
 狙いは社員のプロポーザル(企画・提案)能力の強化だ。公共事業、民間発注を問わず、請負契約額で落札業者が決まる競争入札の件数は減少しつつある。建築設計などの分野では特に、複数の応募の中から優れた提案を選ぶ「プロポーザル方式」が増えている。社長の内藤勇雄(56)は「事業を受注していくためには、提案力、技術力、発想力が問われる」と言葉に力を込める。
 現在、同社の年間受注額は約百億円だが、四十億円ほどをプロポーザル方式で請け負っている。全体の約一割だった割合は年々増えており、社員教育を充実させるなどして対応を講じている。
 ふくしま産業賞の申請書類には、自社の強みや事業の独自性などを書き込む必要があり、アピール力が問われる。復興や地域社会への貢献度合いも審査の観点となるため、社員の社会的な関心も高まっているという。
 今年五月、営業部と企画部を一体化した営業企画部を発足させ、設計、開発、契約などさまざまな分野の専門知識を持った社員約十五人がプロポーザル方式に対応した提案書を取りまとめている。若い発想を取り入れるため、新入社員を二人配属した。顧客の目線に立ち、より良い提案ができないか、日々議論を重ねている。第四回ふくしま産業賞の申請書類も間もなく完成する。
 内藤は「棚倉町は県南部に位置するため、県内全域で事業を獲得するためには、立地条件が不利と言える。他社に打ち勝つためには倍以上の努力が必要になる」と、社員の能力強化の重要性を訴えている。さらに、「ふくしま産業賞をともに受けた異業種にも意識が向き、幅広い視野で社業を考えることができるようになった」と受賞効果を力説する。
 県建設業協会長の小野利広(69)=白河市・福島県南土建工業社長=は「プロポーザル方式が増える中、提案力強化が課題となっている。藤田建設工業のふくしま産業賞を活用した取り組みは、社員の力量を上げる有効な手段だ」と評価している。(文中敬称略)

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第4回産業賞への応募に向け議論を交わす社員
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