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心をつなぐカフェ(8月2日)

 食に興味がある、地元に貢献したい、会話を楽しむ…。JR二本松駅前にある二本松市民交流センター三階のカフェに、さまざまな人が顔を出す。
 地域おこし協力隊員を務めた女性が六月末に開いた。市内に生まれ、高校まで過ごした。当時は自宅と学校の往復だけの日々が続き、古里の魅力に気付く機会がなかった。首都圏で数年働いてから地域おこし協力隊員として戻る。岩代の道の駅を拠点にして、三年間活動した。地元に深い愛着と誇りを持つ多くの人との出会いが人生を変えた。
 若者が気軽に立ち寄り、自由に語り合える場所をつくりたかった。大好きな岩代の食の魅力を発信しようとガレットを名物にした。そば粉の生地で野菜やナッツを包んだ。そば茶も献立に加えた。地域のことを一緒に思案し楽しんでいけたらいいと考えている。
 口コミなどで知った高校生や社会人が店を訪れる。「地元の役に立ちたいけれど何をしていいか分からない」「進学で二本松を離れるが、将来戻ってこられるか不安」。抱える悩みを打ち明ける。的確な助言はできなくても思いは通じる。開店から一カ月が過ぎた。どんな出会いが生まれるか期待が膨らむ。

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